数値予報とは

数値予報とは、計算機(コンピューター)を用いて地球大気や海洋・陸地の状態の変化を数値シミュレーションによって予測するものです。具体的には、最初に地球大気や海洋・陸地を細かい格子に分割し、世界から送られてくる観測データに基づき、それぞれの格子にある時刻の気温・風などの気象要素や海面水温・地面温度などの値を割り当てます。次にこうして求めた「今」の状態から、物理学や化学の法則に基づいてそれぞれの値の時間変化を計算することで「将来」の状態を予測します。この計算に用いるコンピュータープログラムを「数値予報モデル」と呼んでいます。

下の図は、全球の大気を格子で区切ったイメージです。

数値予報に使われる全球格子の図

数値予報モデルでは、大気の流れ(風)をはじめ、水蒸気が凝結して雨が降ること、地面が太陽に暖められたり冷やされたりすることなど、さまざまな現象が考慮されています。

数値予報モデルの概念図

観測データの収集から数値予報の実行、天気予報の作成・発表までの処理は以下のようになっています。数値予報モデルの計算結果は、民間気象会社や報道機関に提供されているほか、外国の気象機関でも利用されています。

数値予報の実施手順

参考リンク

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