シンポジウム「数値予報~日々の生活に密着したソフトインフラ~」の概要報告
資料全文
概要
- 気象庁では、1月28日(土)に、東京都千代田区(星陵会館)にてシンポジウム「数値予報~日々の生活に密着したソフトインフラ~」を開催し、多数のご参加をいただきました。
- シンポジウムでは、東京大学の新野教授による基調講演に始まり、その後パネルディスカッションとして、数値予報の更なる利用拡大や、今後目指すべき技術開発等について議論しました。
- パネルディスカッションでは、「防災」と「社会経済活動」の2つの分野における数値予報の利用の現状や可能性について議論を行いました。この中で、現状数値予報は様々な場面で利用されているものの、今後一層効果的な利用を進めるにあたり、数値予報の更なる精度向上のほか、新たな予測データの公開への期待や、数値予報を基にした予測情報の伝え方に更なる工夫が必要であることなどが示されました。
- また、パネルディスカッションの議論を受け、新野教授より、我が国の数値予報技術を更に向上させるためには、気象庁は大学等の研究機関と連携し、オールジャパンで技術開発に取り組むことが重要との見解が示されました。
- 数値予報への期待については、会場からも、数値予報データを閲覧・活用できる環境の充実、更には、様々なビジネスにおける数値予報の活用例を紹介してほしいといった声がありました。(会場内アンケートによる)
- 本シンポジウムで示された数値予報への期待を受け、気象庁では、今後一層幅広い分野で数値予報を利用いただけるよう、関係機関とも連携し取り組んでまいります。
資料
講演者・パネリスト | 所属・役職 | 標題・資料 | |
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基調講演 | 新野 宏 | 東京大学 大気海洋研究所教授 |
数値予報の過去・現在そして未来 |
講演 | 松村 崇行 | 気象庁 予報部数値予報課長 |
気象庁における数値予報の利活用と技術開発 |
パネルディスカッション | 丹治 和博 | 日本気象協会 防災ソリューション事業部技術統括 |
数値予報と気象ビジネス |
父母 靖二 | 中部電力株式会社 中央給電指令所長 |
数値予報への今後の期待 | |
山﨑 登 | NHK解説主幹 | 数値予報が変えた防災気象情報 | |
和歌 哲也 | 和歌山県 危機管理監 |
数値予報を活用した和歌山県の風水害対策の取り組みについて |
会場の様子
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基調講演 | パネルディスカッション |