第5章 平年値
第5章の目次
- 5.1 平年値
- 5.2 平年差、平年比
- 5.3 階級区分値
- 5.4 平年値の応用利用
第5章の概要
第5章では、平年値の定義や算出方法を記載しているほか、平年値の利用方法について記載しています。なお、平年値の詳細については「平年値ダウンロード」ページも併せてご活用ください。該当ページは「第5章 平年値」からご覧いただけます。
平年値
気象庁では、その時々の気象(気温、降水量、日照時間等)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨等)を評価する基準、あるいは地点での気候を表す値として「平年値」を作成、公開しています。
平年値は
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西暦年の1の位が1で始まる直近30年間の累年平均値
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10年間使用し、10年ごとに更新
として作成しており、例えば1991年から2020年までの30年間の累年平均値を「2020年平年値」として2021年から2030年まで使用します。
2020年平年値
2020年平年値統計項目と期間については、主に以下の通りです。
階級区分値
週間天気予報や季節予報等において、予報や天候経過が平年に対してどの程度異なるかを表現するための指標として「階級区分値」を作成しています。階級区分値は期間中の統計値の分布(出現率)によりを求め、これとの比較により平年と比べ「高い」や「かなり低い」などと表現します。
平年値の応用利用
平年値は地点ごとに決められた期間(日や月など)について作成しますが、例えばこれを任意の期間について合計したり、地域単位で表現するなど、応用的に利用することも可能です。
特定期間の平年値
日、半旬、旬、月の各平年値を特定の期間抽出し、合計、平均等により求めます。これらは「特定期間の気象データ」などで利用しています。
地域平均平年差(比)、地域平均階級区分値
地域ごとの気候特性を平年と比較する場合は、地点ごとに平年差(比)を求め、これを平均することにより求めます。各地点の平年値をそのまま合計、平均すると地点ごとの地域特性(例えばある地点は県内のある地点に比べ元々気温が高いまたは低いなど)が含まれてしまい、地域としての平年との違いを表せないため、このように求めています。「年・季節・各月の天候」では、下図の地域区分について求めた地域平均平年差(比)を掲載しています。