気象業務はいま 2021

概要

「気象業務はいま」は、広く国民の皆様に、気象庁の業務の全体像をご理解いただくことを目的として刊行しています。


気象庁編
出版社:研精堂印刷株式会社
価格:2,700円+税
発行:2021年6月
ISBN:978-4-904263-12-9

<政府刊行物センターでも取り扱っています>

気象業務はいま2021(全文)[pdf形式:89.0MB]



目次

はじめに

特集

  1. 特集Ⅰ 新たな予測技術で豪雨・台風被害を減らす
    1. 1 はじめに
    2. 2 令和2年7月豪雨を受けて~新たな技術課題とその対応策~
      1. (1)令和2年7月豪雨
      2. (2)7月3日から4日にかけての熊本県や鹿児島県を中心とした大雨
      3. (3)発表した防災気象情報とその課題
      4. コラム  新型レーダーで雨の情報が改善されました
      5. コラム  アメダスが新しくなりました
      6. (4)豪雨災害の予測精度向上に向けて
      7. ①観測の強化
      8. ②予測の改善
      9. ③情報の改善
      10. コラム  線状降水帯の予測精度向上をめざして ~海上保安庁と連携したGNSS観測~
    3. 3 台風等に備える新たな気象技術
      1. (1)台風に発達する熱帯低気圧の予報を5日先まで延長
      2. (2)高潮及び潮位に関する情報の改善
    4. 4 2030年に向けた技術開発の進展
      1. (1)豪雨防災への取組
      2. (2)台風防災への取組
      3. (3)社会経済活動への貢献
      4. (4)新しい技術・データ活用の取組
      5. ①統合型ガイダンスの開発
      6. ②民間事業者の観測データの有効活用に向けた取組
  2. 特集Ⅱ 産学官で歩む新たな気象業務
    1. 1 これまでの産学官による気象業務
      1. (1)気象庁の役割と民間気象事業の発展
      2. (2)大学・研究機関との連携
    2. 2 産学官連携による気象業務
      1. (1)気象観測・予測へのAI技術の活用
      2. (2)緊急地震速報、津波警報等の改善
      3. (3)事業者と連携した「キキクル(危険度分布)」通知サービス
      4. (4)産業界における気象データ・サービスの利活用促進
    3. 3 気象業務の広がりと社会環境の変化
    4. 4 交通政策審議会気象分科会提言「気象業務における産学官連携の推進」
      1. (1)産学官の対話の場の構築 ~役割分担から連携の強化へ~
      2. (2)人材の交流や育成 ~技術、ノウハウの保有から共有へ~
      3. (3)産学官共同事業の推進 ~独自の事業から連携事業へ~
      4. (4)クラウド技術を活用した新たな気象情報・データの共有環境の構築 ~データの配信から共有へ~
    5. 5 気象業務における産学官連携推進のための気象庁の取組
      1. コラム  気象業務における産学官連携への期待

トピックス

  1. Ⅰ 気象情報を様々な形で活用していただくために
    1. トピックスⅠ-1 気象庁ホームページでの情報発信
      1. (1)気象庁ホームページをリニューアル
      2. コラム 「気象台からのコメント」を気象庁ホームページに掲載
      3. コラム 多言語での情報発信
      4. (2)「学びのページ」の開設
    2. トピックスⅠ-2 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて
      1. コラム 東京2020オリンピック・パラリンピックにおける気象情報への期待
    3. トピックスⅠ-3 気象庁は新庁舎に移転しました
      1. (1)気象庁庁舎の歴史
      2. (2)虎ノ門庁舎整備事業の経緯
      3. (3)虎ノ門庁舎の概要
      4. コラム 新庁舎開庁式典を開催しました
  2. Ⅱ 毎年相次ぐ豪雨・台風災害を受けた防災気象情報の伝え方の改善
    1. トピックスⅡ-1 近年の豪雨・台風災害を受けた防災気象情報の伝え方の改善に向けた取組
      1. (1)大雨特別警報解除後の洪水への警戒の呼びかけの改善
      2. (2)過去事例を引用した警戒の呼びかけの改善
      3. (3)大雨特別警報の改善
      4. (4)危険度分布の利活用促進
      5. コラム 令和2年7月豪雨における気象庁防災対応支援チーム(JETT)の派遣
    2. トピックスⅡ-2 令和2年度の防災気象情報の伝え方に関する新たな課題への対応
      1. (1)線状降水帯がもたらす降り続く顕著な大雨への注意喚起
      2. (2)顕著な台風等が接近した際の呼びかけ方の改善
      3. (3)防災気象情報の信頼度を維持するため、社会的に大きな影響があった現象について検証の実施・公表
      4. (4)内閣府SWGを受けた警戒レベル相当情報の見直しなど
      5. (5)警戒レベルを軸としたシンプルでわかりやすい防災気象情報体系へ整理・統合
      6. コラム 危険度分布の愛称が「キキクル」に決定しました
  3. Ⅲ 気候の変動や海洋の動きを捉え対応するために
    1. トピックスⅢ-1 気候変動を監視する
      1. (1)「日本の気候変動2020」の公表
      2. (2)IPCC第6次評価報告書がまもなく公表されます
      3. (3)地球温暖化の影響に関する気象研究所の取組
      4. コラム 地球温暖化によって台風の移動速度が遅くなる
      5. コラム 近年の日本の豪雨は地球温暖化のせい?
      6. (4)WMO温室効果ガス世界資料センター設立30周年
    2. トピックスⅢ-2 熱中症警戒アラート
      1. (1)熱中症予防対策に資する新たな情報の検討
      2. (2)発表の単位、基準
      3. (3)発表のタイミング
      4. (4)発表時の予防行動例
    3. トピックスⅢ-3 海洋に関する新たな情報と長期観測
      1. (1)きめ細かな海流・海水温データの提供開始 ~潮位情報の改善~
      2. コラム きめ細かな海流・海水温データの水産分野への活用
      3. (2)海洋観測100年 ~新たなフロンティアを求めて~
  4. Ⅳ 近年の地震・津波・火山の取組
    1. トピックスⅣ-1 東日本大震災から10年~地震・津波分野における気象庁の取組~
      1. (1)はじめに
      2. (2)津波警報等の改善に関する取組
      3. ア. 津波警報等の運用の見直し(平成25年(2013年)3月)
      4. イ. 近年の取組
      5. (3)緊急地震速報の改善に関する取組
      6. (4)その他の取組等
      7. コラム 震災伝承と防災啓発に総がかりで取り組むために~みやぎ防災・減災円卓会議のメッセージ~
    2. トピックスⅣ-2 「津波フラッグ」による津波警報等の伝達
      1. (1)「津波フラッグ」とは
      2. (2)津波フラッグの周知・普及
      3. コラム 海岸利用者の迅速な津波避難の実現に向けて
    3. トピックスⅣ-3 常時観測火山における噴火警戒レベルの導入
      1. コラム 新型コロナウイルス感染症対策を行い実施した蔵王山における火山防災訓練

第1部 国民の安全・安心を支える気象業務

  1. 序章 はじめに
    1. 1 気象情報の流れ
    2. 2 気象庁ホームページ
    3. 3 防災情報提供センター
  2. 1章 気象・地球環境の監視・予測
    1. 1 気象の監視と情報発表
      1. (1)気象等の特別警報・警報・注意報及び気象情報
      2. ア. 気象等の特別警報・警報・注意報及び気象情報の役割
      3. イ. 気象等の特別警報・警報・注意報
      4. ウ. 各災害に関する防災気象情報
      5. エ. その他の防災気象情報
      6. (2)天気予報、 週間天気予報、 季節予報
      7. ア. 天気予報
      8. イ. 週間天気予報
      9. ウ. 季節予報
      10. (3)その他の情報
      11. ア. 光化学スモッグなどの被害軽減に寄与するための情報提供
      12. イ. 熱中症についての注意喚起
      13. コラム 平年値を更新しました
    2. 2 気象の観測
      1. (1)地上気象観測
      2. コラム 観測開始からの気象観測データのデジタル化
      3. (2)レーダー気象観測
      4. (3)高層気象観測
      5. ア. ラジオゾンデ観測
      6. イ. ウィンドプロファイラ観測
    3. 3 地球環境の監視・予測
      1. (1)異常気象の監視
      2. (2)エルニーニョ/ラニーニャ現象等の監視と予測
    4. 4 気候変動の監視・予測
      1. (1)気候変動の監視
      2. (2)気候変動の将来予測
      3. コラム 気象庁の気候変動情報の利活用について
    5. 5 海洋の監視
      1. コラム 地球温暖化が進行し海洋は熱を貯え続けています
    6. 6 環境気象情報の発表
      1. (1)オゾン層・紫外線の監視と予測
      2. (2)黄砂の監視と予測
      3. (3)ヒートアイランド現象の監視・実態把握
  3. 2章 地震・津波と火山の監視・予測
    1. 1 地震・津波の監視と情報発表
      1. (1)地震に関する情報
      2. ア. 緊急地震速報(地震動特別警報・地震動警報・地震動予報)
      3. イ. 地震情報
      4. (2)津波に関する情報
      5. (3)「南海トラフ地震に関連する情報」と「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」
      6. コラム 産業技術総合研究所の地下水等総合観測ネットワーク
    2. 2 火山の監視と情報発表
      1. (1)火山の監視
      2. ア. 111活火山と火山監視・警報センター
      3. イ. 火山活動を捉えるための観測網
      4. ウ. 現地調査
      5. エ. 災害を引き起こす主な火山現象
      6. コラム 火山における現地調査のいまむかし ~より深く理解するために~
      7. コラム 気象衛星「ひまわり」や海洋気象観測船等が捉えた西之島の活発な噴火活動
      8. (2)噴火警報と噴火予報
      9. (3)噴火警戒レベル
      10. ア. 噴火警戒レベルの考え方
      11. イ. 噴火警戒レベルの設定と改善
      12. (4)その他の情報等
      13. (5)火山噴火予知連絡会
    3. 3 地磁気観測
  4. 3章 交通の安全などのための取組
    1. 1 「空の安全」に欠かせない気象情報
      1. (1)空港の気象状況に関する情報
      2. (2)空港の安全と経済的な運航のために
      3. (3)飛行中の航空機の安全を守るために
      4. ア. 空域の気象情報
      5. イ. 航空路火山灰情報
      6. (4)より役立つ情報提供を目指して
      7. ア. 数値予報モデルを用いた精度向上
      8. イ. 気象衛星データによる火山灰監視の高度化
      9. (5)ISO9001 品質マネジメントシステムの導入
    2. 2 船舶の安全などのための情報
      1. (1)日本近海を対象とした情報
      2. (2)外洋を対象とした情報
      3. (3)沿岸防災のための情報
  5. 4章 地域の防災力向上へ向けた取組
    1. 1 災害に備えた平時の取組
      1. (1)実際の防災行動を行う住民等への普及啓発
      2. (2)防災の最前線に立つ市町村等への支援
      3. コラム オンライン会議システムを活用した地域防災支援業務の推進
      4. コラム 市町村における気象予報士の広範な活動について ~防災業務・スマートシティ~
    2. 2 災害時の市町村等の防災対応を支援する取組
    3. 3 次の災害に備えて

第2部 気象業務を支える技術基盤と情報の発信

  1. 1章 大気・海洋に関する数値予報技術
    1. 1 数値予報とは
    2. 2 数値予報モデルの現状
      1. (1)全球モデル、メソモデル、局地モデル
      2. (2)季節予報モデルと長期再解析
      3. (3)海に関する数値モデル
      4. (4)アンサンブル予報システム(全球、メソ、季節、波浪)
      5. (5)物質輸送モデル
    3. 3 数値予報の技術向上と精度向上
    4. 4 気候変動予測
      1. コラム 数値予報開発センターを設置しました
  2. 2章 気象衛星による気象等の監視
    1. 質問箱 運用が終了した衛星はどうなるのですか?
    2. コラム 気象衛星ひまわりのPFI運用事業設立から10年を迎えて
  3. 3章 気象・地震・火山等に関する技術開発
    1. コラム 「災害発生が差し迫った線状降水帯をリアルタイムで把握する取組」について
    2. コラム 水蒸気ライダーによる局地的大雨・集中豪雨のメカニズム解明
    3. コラム 民間旅客機を活用した大気観測によって捉えられる二酸化炭素濃度変動
    4. コラム 最新の気象レーダーを用いた竜巻の研究
    5. コラム 津波地震とその規模推定
    6. コラム 気象レーダーで噴煙を診る
  4. 4章 基盤技術と情報を活かした産業の興隆
    1. 1 生産性向上に向けた取組
      1. (1)はじめに
      2. (2)産業界で進む気象データの活用
      3. ア. 基盤的気象データの高度化・オープン化
      4. イ. 気象データの活用事例
      5. ウ. 気象データの活用の状況と課題
      6. (3)気象データ利活用促進による社会の生産性向上に向けた取組の推進
      7. ア. 気象データを扱う事業者に対する支援
      8. イ. 「気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)」と連携した気象データ利活用の促進
      9. コラム 様々な機関の情報も組み合わせた気象情報利活用の促進セミナー
      10. コラム 気象予測データの応用技術の高度化に向けた議論と今後の展望
      11. コラム 気象データアナリストの育成・確保
      12. コラム 産業での気象データの利活用に向けた人材の育成
    2. 2 民間の気象事業
      1. (1)予報業務の許可制度
      2. (2)気象予報士制度

第3部 気象業務の国際協力と世界への貢献

  1. 1章 世界気象機関(WMO)を通じた世界への貢献
    1. コラム 世界気象機関(WMO)における日本のプレゼンスの向上
  2. 2章 国連教育科学文化機関(UNESCO)を通じた世界への貢献
  3. 3章 国際民間航空機関(ICAO)を通じた世界への貢献
  4. 4章 各国気象機関等に対する人材育成支援・技術協力
    1. (1)国際協力機構(JICA)と連携した協力
    2. (2)気象衛星「ひまわり」を活用した協力
  5. 5章 我が国の質の高い観測機器の海外展開支援
    1. コラム ひまわりキャスト受信装置の海外普及を通じた国際貢献

第4部 最近の気象・地球環境・地震・火山

  1. 1章 気象災害、台風など
    1. 1 令和2年(2020年)のまとめ
    2. 2 令和2年(2020年)の主な気象災害
      1. (1)令和2年7月豪雨
      2. (2)台風第10号による大雨・暴風等(9月4日~9月7日)
      3. (3)台風第14号による大雨・暴風等(10月7日~10月11日)
    3. 3 令和2年(2020年)の台風
  2. 2章 天候、異常気象など
    1. 1 日本の天候
    2. 2 世界の主な異常気象
    3. 3 世界と日本の平均気温
    4. 4 大雨・短時間強雨
    5. 5 大気中の二酸化炭素
    6. 6 その他の温室効果ガス
    7. 7 海面水温
    8. 8 海洋中の二酸化炭素
    9. 9 オホーツク海の海氷
  3. 3章 黄砂、紫外線など
    1. 1 黄砂
    2. 2 オゾン層・紫外線
    3. 3 日射と赤外放射
  4. 4章 地震活動
    1. 1 日本及びその周辺の地震活動
    2. 2 世界の地震活動
  5. 5章 火山活動

資料編

全国気象官署等一覧

用語集

「気象業務はいま2021」の利用について

「気象業務はいま」CSVデータ一覧

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参考リンク集

(1)気象庁について

(2)気象関係資料

(3)地球環境、海洋関係資料

(4)地震、津波、火山関係資料

(5)その他

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