天気予報と季節予報の違い
季節予報には、天気予報や週間天気予報と異なる点がいくつかあります。
最も大きな違いは予報期間の長さです。週間天気予報では1週間先までの日単位の天気を予報しますが、1週間より先になると日々の天候を左右するような移動性の低気圧や高気圧の予測が困難になりますので、季節予報では1週間や1か月間を平均した大まかな天候を予報します。また、局地的な天候を予測することも困難になるため、北海道地方や東北地方といった地域の平均的な天候を予測します。
季節予報では、予測の不確実さを表現するために確率表現を用いています。具体的には、天気予報では「明日は晴れるでしょう。」や「明日の最高気温は25℃です。」といった断定的な予報(決定論的予測)を発表しているのに対し、季節予報では「今後1か月の気温が「高い」となる確率は50%です。」というような確率表現(確率的予測)を用いた予報を発表しています。
天気予報 | 季節予報 | |
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図例 | ![]() |
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手法 | 決定論的予測 | 確率的予測 |
表現例 | 「明日は晴れるでしょう。」 「明日の最高気温は25℃です。」 |
「今後1か月の気温が「高い」となる確率は50%です。」 |
特徴 | 予測期間が短い→不確実性が小さい 1週間後の日別の天気はある程度予測可能 |
予測期間が長い→不確実性が大きい 1か月後の日別の天気は予測不可能 |
地域区分 | 都道府県をさらに区分して予報 例)千葉県北東部、北西部、南部 |
地方ごとにまとめて予報 例)北海道地方、東北地方、関東甲信地方など |