竜巻発生確度ナウキャストの事例

上段の事例は、平成24年8月6日11時30分頃から12時過ぎにかけて新潟県新潟市でF1のガストフロントが発生したときのものです。10時50分から11時40分までの各時刻における竜巻発生確度ナウキャストの「解析」のみを示しています。

この事例では、突風による被害が発生する以前から、発達した積乱雲に対応した発生確度2が解析されていました。発生確度2の領域は東南東に進み、11時30分には被害の発生した新潟市付近でも発生確度2となっています。新潟県には事前に竜巻注意情報を発表しています。この事例は、竜巻発生確度ナウキャストが突風の発生を事前に予測していた例といえます。

竜巻発生確度ナウキャストの事例

下段の事例は、平成24年9月19日0時30分頃に千葉県野田市から茨城県境町にかけてF1の竜巻が発生したときのものです。23時50分から0時40分までの各時刻における竜巻発生確度ナウキャストの「解析」のみを示しています。

この事例では、発生確度2が解析されていないため、千葉県・茨城県に竜巻注意情報を発表していません。

現在の予測精度では、実際に竜巻などの激しい突風が発生する事例のうち20~30%の事例にしか発生確度2が解析されません。その場合でもこの事例の様に発生確度1は解析されることが多いですが、竜巻などの激しい突風の発生と同時になってしまうこともあります。また、発生確度1も解析されない場合もあります。