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大雨警報(浸水害)の危険度分布(平成29年度出水期より)


 平成29年度出水期から、1時間先までの雨量予測を用いた表面雨量指数の予測値が大雨警報(浸水害)等の基準に到達したかどうかを地図上に5段階で色分け表示した「大雨警報(浸水害)の危険度分布」を提供しています。
 これにより、大雨警報(浸水害)等が発表されたときに、実際にどこで浸水害発生の危険度が高まっているのかが一目で確認できます。

 なお、これまでの「雨量の基準」に代えて、短時間強雨による浸水害発生との相関が雨量よりも高い「表面雨量指数の基準」を用いて大雨警報(浸水害)・大雨注意報の発表判断を行うよう変更しています。

大雨警報(浸水害)を改善するための表面雨量指数の導入 大雨警報(浸水害)の危険度分布の提供
大雨警報(浸水害)の危険度分布(平成28年9月6日の稚内市の状況)

「表面雨量指数」を用いた大雨警報(浸水害)の危険度分布

 気象庁では、短時間強雨による浸水害リスクの高まりを把握するため「表面雨量指数」を開発しました。降った雨が地中に浸み込みやすい山地や水はけのよい傾斜地では、雨水が地表面に溜まりにくいという特徴がある一方、地表面の多くがアスファルトで覆われている都市部では、雨水が地中に浸み込みにくく地表面に溜まりやすいという特徴があります。
 表面雨量指数は、こうした地面の被覆状況や地質、地形勾配など、その土地がもつ雨水の溜まりやすさの特徴を考慮して、降った雨が地表面にどれだけ溜まっているかを、タンクモデルを用いて数値化したものです。

 表面雨量指数は、値が大きいほど浸水害リスクが高まることを示す相対的な指標であり、重大な浸水害のおそれがあるかどうか等を判断するには、これだけでは十分ではありません。
 そこで、過去の浸水害発生時の表面雨量指数を20年分以上にわたって網羅的に調査することで、「表面雨量指数がこの数値を超えると重大な浸水害がいつ発生してもおかしくない」という数値を大雨警報(浸水害)の基準として設定するなど、危険度を段階的に判断するための基準を設定しています。

 「大雨警報(浸水害)の危険度分布」は、表面雨量指数の1時間先までの予測値が「注意報基準未満の場合」、「注意報基準以上となる場合」、「警報基準以上となる場合」、「警報の一段上の基準以上となる場合」及び、表面雨量指数の実況値が「警報の一段上の基準以上となった場合」の5段階で色分けして、短時間強雨による浸水害発生の危険度を分布として表示しています。

 浸水害発生に深く関係する下水道や排水ポンプ等のインフラの整備状況の違いは、浸水害の頻度や規模として現れますので、インフラ整備後の浸水害発生履歴データに基づき基準を設定することで、これらの違いも一定程度反映することができます。最新の浸水害発生履歴データを用いて基準の見直しを定期的に実施し、的確な大雨警報(浸水害)・大雨注意報の発表や「大雨警報(浸水害)の危険度分布」の提供に努めています。


大雨警報(浸水害)の危険度分布の利活用

 住宅の地下室や道路のアンダーパスでは、雨水の溜まりうる体積が小さいため、浸水や冠水の深さが、周囲より早い段階から短時間のうちに急激に上昇する傾向があり、命を奪われる危険性があります。まず第一に、大雨の時にはこれらの場所に近づかないようにすることが大切です。
 また、周囲より低い場所にある家屋などでは、短時間強雨による床上浸水や床下浸水などの浸水害が発生する危険性があります。
 こうした場合に対処するため、次のように、自治体の避難情報とともに「大雨警報(浸水害)の危険度分布」も参考に、早めの安全確保行動を心がけることが大切です。

  •  自治体から避難勧告等が発令された場合下水道管理者から氾濫危険情報等が発表された場合には、大雨警報(浸水害)の危険度分布に関わらず、速やかに避難行動をとってください。
  • 「大雨警報(浸水害)の危険度分布」において黄色(注意報級)の危険度が出現した場合には、周囲より低い場所で側溝や下水が溢れて道路が冠水し、住宅の地下室や道路のアンダーパスに水が流れ込むおそれがあります。各自の判断で、道路のアンダーパスには近づかないように注意し、住宅の地下室にいる人は地上に移動することが大変重要です。
  • 赤色(警報級)の危険度が出現した場合には、側溝や下水が溢れて道路がいつ冠水してもおかしくない状況です。周囲より低い場所にある家屋などでは、屋内の浸水が及ばない階に移動するなどの安全確保行動をいつでもとることができるように準備をしておき、早めの行動を心がけてください。
  •  さらに、薄い紫色の危険度が出現した場合は、重大な浸水害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況です。周囲の状況を確認し、すでに浸水が発生している場合には、各自の判断で、屋内の浸水が及ばない階に移動してください。
  •  その後、濃い紫色の危険度が出現した場合、表面雨量指数の実況値が過去の重大な浸水害発生時に匹敵する値にすでに到達したことを示します。すでに重大な浸水害が発生しているおそれが高い極めて危険な状況です。
浸水で命に危険が及ぶおそれがある場所
大雨警報(浸水害)の危険度分布の色に応じた住民等の行動の例

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