段階的に発表する気象情報の利用

気象庁では、雷の発生が予想される場合には、天気予報や各種気象情報で注意を呼び掛けています。雷の被害から身を守るには、気象情報を事前に確認することが大切です。

前日や当日の天気予報で雷の発生が予想される場合には、予報文で「雷を伴う」と表現し、天気概況でも「大気の状態が不安定」と解説します。
雷注意報は、雷による被害が発生すると予想される数時間前に発表します。雷ナウキャストは、雷の発生の有無に関わらず常時発表し、雷の発生状況の解析と1時間先までの推移を予報します。

雷に関する気象情報とその利用

こうした情報の特徴を踏まえ、例えば、14時から16時に屋外で活動する場合の雷に対する対応を示します(上図)。

◇行動日の前日や当日の朝にはテレビやラジオなどで天気予報を確認し、「雷を伴う」という表現がある場合は、雷に遭遇した場合に備えた対応を想定しておきます。
◇外出前には気象庁ホームページなどで雷注意報の発表の有無を確認するほか、雷ナウキャストで活動度1以上が予想されている場合は、1時間以内に雷が発生する可能性があることを認識し、雷に遭遇した場合の対応を想定しておきます。◇屋外では、周囲の空の状況に注意を払って、雷鳴が聞こえたり、電光が見えるなど雷が接近していることに気付いた場合や、雷ナウキャストの活動度2~4が予想されていることを確認した場合には、速やかに安全な場所へ避難します。