「雷」による災害

雷は、積乱雲の位置次第で、海面、平野、山岳など場所を選ばず落ちます。

また、周囲より高いものほど落ちやすいという特徴があります。グラウンド、平地、山頂、尾根等の周囲の開けた場所にいると、積乱雲から直接人体に落雷(「直撃雷」といいます)することがあり、直撃雷を受けると約8割の人が死亡します※。

また、落雷を受けた樹木等のそばに人がいると、その樹木等から人体へ雷が飛び移ることがあります(「側撃雷」といいます)。

木の下で雨宿りなどをしていて死傷する事故は、ほとんどがこの側撃雷が原因です※。

遠くで雷の音がしたら、すでに危険な状況です。自分のいる場所にいつ落雷してもおかしくありません。

※冊子「雷から身を守るには」(日本大気電気学会編集)より

雷について

落雷のようす

落雷のようす

マネキンを用いた側撃雷の実験

マネキンを使った側撃雷の実験 (写真提供:電力中央研究所)

落雷による災害例

発生日 災害の概要 発生場所
平成26年8月6日 野球の練習試合中に落雷。マウンド上にいて被雷した男子高校生が死亡 愛知県扶桑町
平成26年6月16日 沖合3kmで操業中の漁船に落雷。男性1名死亡 青森県深浦町
平成25年7月15日 沖合100mの”いかだ”の上で釣りをしていた男性1名死亡 広島県大崎上島町
平成25年7月8日 荒川の河川敷で樹木に落雷。木の下で雨宿りをしていた男性3名のうち1名死亡、2名負傷 東京都北区
平成24年10月17日 海上で真珠の養殖作業中に落雷。男性1名死亡 愛媛県愛南町
平成24年8月18日 農道を1人でジョギングしていた男子中学生に落雷。意識不明の重体 滋賀県大津市
平成24年8月18日 登山中に落雷。男性1名死亡 槍ヶ岳
平成24年8月18日 樹木に落雷。木の下で雨宿りをしていた女性2名が死亡 大阪府大阪市
平成24年5月28日 尾瀬の登山道を歩行中に落雷。男性1名死亡 群馬県片品村
平成24年5月6日 樹木に落雷。木の下で雨宿りをしていた母と娘(小学生)が被雷し、娘が死亡 埼玉県桶川市