火山ガス(二酸化硫黄)の観測について

 火山ガスとは、火山活動により地表に噴出する高温のガスのことです。水、二酸化硫黄、硫化水素、二酸化炭素などを主成分としています。

 気象庁では、火山ガスのうち二酸化硫黄の放出量は遠隔測定が可能であるため、火山ガス放出量の指標として火山活動の評価に活用しています。

 二酸化硫黄の放出量は、小型紫外線スペクトロメータ(COMPUSS)という装置を用いて観測しています。二酸化硫黄が太陽散乱光のうち、特定波長の紫外線を吸収する性質を利用して観測しています。

 下図のようにガスのセンサーを取り付けた車で往復したり、センサーを動かしてガスを輪切りにするようにして観測します。これを複数回繰り返して平均をとります。

火山ガス観測装置

火山ガス観測装置:COMPUSS

車での観測

車での観測

トラバース観測のイメージ

トラバース観測のイメージ

パンニング観測のイメージ

パンニング観測のイメージ

関連リンク

火山ガス(二酸化硫黄)の放出量(火山観測データのページ)