松代地震観測所
松代群発地震の概要
1965年8月3日(昭和40年)に始まったとされています(すべての地震のエネルギーを合計するとM6.4相当)。死者はありません。
最大の地震は、1966年4月5日17時51分 M5.4
有感地震は、6万回を越え、1日当たりの有感回数の最大は585回(2.5分に1回、以前は661回としていたが、これは午前9時から翌日の9時までの回数で現在は0時から24時までの回数)、無感地震を含めると6780回(約13秒に1回)を数えました(1966年4月17日)。
繰り返し起きた地震のため善光寺三門(重要文化財)の下層軸部が破損し、応急補強されていましたが、平成大修理(平成14年~19年)で本格修理が終了しました。
その後、無感地震を含めた総回数は、既に74万回を超え、現在も1日に1回程度は起きています。
最大地震の震度分布
最大地震の震源要素:1966年4月5日17時51分14.7秒 東経138°19’ 北緯36°35’ 深さ0km マグニチュード5.4(気象庁)
活動期の推移
松代群発地震は、活動の様子によって主に4つの期間に分けられました。
被害の様子
家屋の被害。(信濃毎日新聞社提供)
液状化現象が起きた。この穴から土砂が噴出した。(坂本邦夫氏撮影)
牧内地区で起きた地すべり。(坂本邦夫氏撮影)
発光現象。(栗林亨氏撮影)
地震回数
松代地震の月別地震回数。赤は有感、青は、無感を含む回数を示しています。現在も無感地震は月に30回程度は起きています。
松代群発地震の詳細は松代群発地震50年特設サイトをご参照ください。
参考文献
- 長野測候所,1915,信州の地震,93pp:気,地台,セ,松代
- 気象庁,1968,松代群発地震調査報告,気象庁技術報告 62巻,556pp.:気,地台,セ,松代
- 長野県防災会議,1978,長野県における被害地震の記録,40pp:松代
- 長野地方気象台,1988,長野県の地震,14pp:地台,セ,松代
- 長野地方気象台,1996,長野県の地震(第二版),14pp:地台,セ,松代
-
長野地方気象台,2001,長野県の地震(第三版),18pp:地台,セ,松代
- 文献行最後の項は、どこに所蔵されているかを示しています。
- 地台:長野地方気象台
- セ:松代地震センター
- 松代:気象庁松代地震観測所
- 気:気象庁図書
- 気研:気象研究所
- 文献行最後の項は、どこに所蔵されているかを示しています。