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降水ナウキャスト、降水短時間予報、降水15時間予報

降水ナウキャストとは

 降水ナウキャストは、降水短時間予報より迅速な情報として5分間隔で発表され、1時間先までの5分毎の降水の強さを1km四方の細かさで予報します。高解像度降水ナウキャストについては高解像度降水ナウキャストのページをご覧ください。

降水ナウキャストの予測手法

 降水ナウキャストによる予測には、レーダー観測アメダス等の雨量計データから求めた降水の強さの分布および降水域の発達や衰弱の傾向、さらに過去1時間程度の降水域の移動や地上・高層の観測データから求めた移動速度を利用します。予測を行う時点で求めた降水域の移動の状態がその先も変化しないと仮定して、降水の強さに発達・衰弱の傾向を加味して、降水の分布を移動させ、60分先までの降水の強さの分布を計算しています。

 この手法は、降水短時間予報でも使われています。新たに発生する降水域等を予測に反映することはできませんが、短時間の予測では比較的高い精度の予測を得ることができます。また、降水ナウキャスト、降水短時間予報ともに、地形の影響等によって降水が発達・衰弱する効果を計算して、予測の精度を高めています。

 下の図は、平成24年7月14日の大雨を予測した例です。実況から目先1時間までの雨域が移動していく様子を容易に把握することができます。

08:50の
観測
08:55の
観測
09:00の
観測(初期値)
09:05の
予想
09:10の
予想
09:15の
予想
10:00の
予想
08時50分の観測画像 08時55分の観測画像 09時00分の観測画像(予想初期値) 09時05分の予想画像 09時10分の予想画像 09時15分の予想画像 …… 10時00分の予想画像

降水短時間予報とは

 降水短時間予報解析雨量と同じく30分間隔で、速報版降水短時間予報速報版解析雨量と同じく10分間隔で発表され、6時間先までの各1時間降水量を1km四方の細かさで予報します。

降水短時間予報の予測手法

 解析雨量により毎時間の降水量分布が得られます。この降水量分布を利用して降水域を追跡すると、それぞれの場所の降水域の移動速度が分かります。この移動速度を使って直前の降水分布を移動させて、6時間後までの降水量分布を作成します。

 予測の計算では、降水域の単純な移動だけではなく、地形の効果や直前の降水の変化を元に、今後雨が強まったり、弱まったりすることも考慮しています。また、予報時間が延びるにつれて、降水域の位置や強さのずれが大きくなるので、予報時間の後半には数値予報による降水予測の結果も加味しています。

降水短時間予報の予測手法


 降水短時間予報は予報時間が先になるほど精度が下がりますので、常に最新の予報を確認するのが上手な使い方です。また、目先1時間以内のより詳しい見通しを知りたい場合には、降水ナウキャストを併せて利用するのが効果的です。

降水15時間予報とは

 降水15時間予報は1時間間隔で発表され、降水短時間予報の先に当たる7時間から15時間先までの各1時間降水量を5km四方の細かさで予報します。

降水15時間予報の予測手法

 数値予報モデルのうち、メソモデル(MSM)と局地モデル(LFM)を統計的に処理した結果を組み合わせ、降水量分布を作成します。予報開始時間におけるそれぞれの数値予報資料の予測精度も考慮した上で組み合わせています。

降水15時間予報の予測例

降水ナウキャスト、降水短時間予報、降水15時間予報の利用方法

 降水ナウキャスト、降水短時間予報、降水15時間予報は、通常1日3回発表される今日・明日の天気予報天気分布予報とは異なり、短い時間間隔で発表することにより、1~15時間先までの降水の予測を可能な限り詳細かつ迅速に提供します。
 例えば、15時台の各予報の発表タイミングと予報期間は以下の表のようになります。

15時台の各予報の発表タイミングと予報期間

 降水ナウキャスト、降水短時間予報、降水15時間予報は、それぞれ以下のように警報・注意報や大雨・洪水警報の危険度分布と併せて利用することで、避難行動や災害対策に役立てることができます。

  • 【降水ナウキャスト】数十分程度の強い雨で発生する都市部の浸水害などでは、降水ナウキャストを危険度分布と併せて活用することで、迅速な防災活動に役立ちます。
  • 【降水短時間予報】数時間先までの大雨の動向を降水短時間予報により把握した上で、警報や危険度分布により数時間先までの災害発生の危険度の高まりを確認することで、避難行動の判断の参考にすることができます。
  • 【降水15時間予報】さらに長時間の大雨の動向を降水15時間予報で把握できるため、特に大雨注意報の中で「夜間から明け方に大雨警報(土砂災害)に切り替える可能性が高い」旨に言及されているときなど、暗くなる前の夕方のうちに夜間から明け方の大雨の動向を把握し、早めの避難行動や災害対策に役立てることができます。

 このように、降水ナウキャスト、降水短時間予報、降水15時間予報を状況に応じて使い分けることで、防災活動に有効な情報を得ることができます。
 また、降水ナウキャスト、降水短時間予報、降水15時間予報は、外出や屋外での作業前に雨の有無を知りたいときなど、日常生活でも便利に利用することができます。

 なお、降水ナウキャストと降水短時間予報の作成には気象レーダーによる観測を用いています。レーダー観測の原理上、実際には降水のないところに降水域が表示される場合があります。気象レーダー観測については気象レーダーのページをご覧ください。

今後の雨(降水短時間予報)での表示

 気象庁ホームページでは、今後の雨(降水短時間予報)のページで10分ごとに更新される速報版降水短時間予報と1時間ごとに更新される降水15時間予報を確認することができます。リンク先の時間を表すバーの水色の時間帯が解析雨量、黄色の時間帯が速報版降水短時間予報(6時間先まで)、降水15時間予報(7時間以降)の表示になります。

最新時刻が15:10のときの表示例

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