2024年(令和6年)の天候のまとめ(速報)

報道発表日

令和6年12月25日

概要

  • 2024年の天候について、11月までの状況をもとに速報としてまとめました。
  • 日本の年平均気温及び日本近海の年平均海面水温はいずれも、これまでの1位の記録(2023年)を大きく上回って統計開始以降最も高い値となる見込みです。特に東・西日本と沖縄・奄美で記録的な高温となり、夏・秋の2季節連続で季節平均気温が1位の高温(タイ記録含む)となりました。
  • 世界の年平均気温も、これまでの1位の記録(2023年)を大きく上回って統計開始以降最も高い値となる見込みです。

本文

日本の天候等について(別紙1-1、1-2参照)

  • 2024年は全国的に気温の高い状態が続きました。日本の年平均気温偏差は+1.64℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1898年以降、これまで最も高い値だった2023年の+1.29℃を大きく上回り、最も高い値となる見込みです(図1)。
  • 特に東・西日本と沖縄・奄美で記録的な高温となり、夏・秋の2季節連続で季節平均気温が1位(タイ記録含む)の高温となりました。また、全国153の気象台等のうち、夏は80地点(21地点のタイ記録含む)、秋は120地点(4地点のタイ記録含む)で、各季節の平均気温が歴代1位の高温となりました。
  • 2024年の日本近海の年平均海面水温の平年差は、+1.46℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1908年以降、これまで最も高い値だった2023年の+1.10℃を大きく上回り、最も高い値となる見込みです。
  • 年降水量は東日本太平洋側と沖縄・奄美でかなり多く、春と夏に降水量がかなり多かった東海地方では、1946年の統計開始以降、年降水量が1位の多雨となりました。

順位 気温偏差(℃)
1 2024 +1.64
2 2023 +1.29
3 2020 +0.65
4 2019 +0.62
5 2021 +0.61

図1 日本の年平均気温の経年変化(1898~2024年)と順位表(上位5年)。1991~2020年の30年平均値からの偏差で表示。2024年は1~11月の期間から算出した速報値。

世界の天候について(別紙2-1、2-2参照)

  • 2024年の世界の年平均気温偏差は+0.62℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1891年以降、これまで最も高い値だった2023年の+0.54℃を大きく上回り、最も高い値となる見込みです(図2)。
  • 世界各地で異常高温が発生し、各国の月平均気温や季節平均気温の記録更新が伝えられました。また、中国南部~東南アジアの台風(7、9~10月)、スペイン東部の大雨(10月)、米国南東部のハリケーン(9月)など、世界各地で気象災害が発生しました。

順位 気温偏差(℃)
1 2024 +0.62
2 2023 +0.54
3 2016 +0.35
4 2020 +0.34
5 2019 +0.31

図2 世界の年平均気温の経年変化(1891~2024年)と順位表(上位5年)。1991~2020年の30年平均値からの偏差で表示。2024年は1~11月の期間から算出した速報値。

本資料は、日本の天候については2024年12月20日まで、日本と世界の平均気温、日本近海の海面水温及び世界の天候については11月までの状況を速報としてまとめたものです。確定値に基づく情報は、2025年1月以降、気象庁ホームページにおいて順次公開します。

問合せ先

電話:03-6758-3900

日本の天候等について

  • (日本の年平均気温)気候情報課 高橋(内線4542)
  • (日本近海の年平均海面水温)環境・海洋気象課 海洋気象情報室 福田・戸川(内線 4745・4785)
  • (各地の観測データや統計)観測整備計画課 梶田(内線 4272)
  • (天候の要因)気候情報課 田中(内線4546)

世界の天候について

  • (世界の年平均気温)気候情報課 高橋(内線4542)
  • (世界の主な異常気象・気象災害)気候情報課 中三川(内線4548)

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