平成30年7月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成30年8月8日
概要
平成30年7月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
7月7日の千葉県東方沖の地震(M6.0)により、最大震度5弱を観測しました。被害はありませんでした(総務省消防庁による。)。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は16回で、このうち、最大震度5弱を1回、最大震度4を観測した地震は5回でした。日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は87回でした。
- 全国の地震活動
- 火山活動
桜島では、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
西之島では、12日に海上保安庁が上空から実施した観測で噴火が確認され、気象衛星ひまわりの観測によると、12日夜から西之島付近で周囲に比べて温度の高い領域が認められました。これらのことから、13日に火口周辺警報(入山危険)及び火山現象に関する海上警報を発表しました。火口から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や溶岩流に警戒してください。
草津白根山(白根山(湯釜付近))では、湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
草津白根山(本白根山)では、本白根山鏡池付近から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する噴火の可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
諏訪之瀬島では、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
十勝岳では、2006年以降の山体浅部の膨張が継続する中で、噴煙高の高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的な増加など、火山活動の活発化を示唆する現象を観測していますので、今後の活動の推移に注意が必要です。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 担当 尾崎 電話 03-3212-8341(内線 4581)FAX 03-3212-2857
火山:地震火山部火山課 担当 長谷川 電話 03-3212-8341(内線 4538)FAX 03-3212-3648
資料全文
- 平成30年7月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 498KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 812KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 792KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 618KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 687KB]
※別紙3(日本の主な火山活動)の9枚目(資料1 全国の火山現象に関する特別警報・警報・予報の発表状況のまとめ(平成30年7月31日現在))の霧島山(新燃岳)の訂正を行いました。(平成30年8月27日)
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。