気象庁が名称を定めた気象・地震・火山現象一覧
気象現象
|
名称 |
期間・現象等 |
「地域独自の名称等」、主な被害 |
1 |
洞爺丸台風 |
昭和29年9月(台風第15号) |
青函連絡船・洞爺丸の遭難、岩内大火(北海道岩内町の大火)等。 |
2 |
狩野川台風 |
昭和33年9月(台風第22号) |
狩野川(静岡県)の氾濫等。 |
3 |
宮古島台風 |
昭和34年9月(台風第14号) |
台風「サラ」。宮古島の7割の住家が損壊等。 |
4 |
伊勢湾台風 |
昭和34年9月(台風第15号) |
紀伊半島沿岸一帯と伊勢湾沿岸の高潮被害等。 |
5 |
昭和36年梅雨前線豪雨 |
昭和36年6月24日~7月10日 |
伊那谷(長野県)の氾濫・土砂災害等。 |
6 |
第2室戸台風 |
昭和36年9月(台風第18号) |
暴風と高潮による被害等。 |
7 |
昭和38年1月豪雪 |
北陸地方を中心とする大雪 |
雪の重みによる住家倒壊等。 |
8 |
昭和39年7月山陰北陸豪雨 |
昭和39年7月18日~19日 |
出雲市(島根県)の山・がけ崩れ等。 |
9 |
第2宮古島台風 |
昭和41年9月(台風第18号) |
台風「コラ」。宮古島の半数以上の住家が損壊等。 |
10 |
昭和42年7月豪雨 |
昭和42年7月7日~10日 |
「佐世保水害」、「福江大水害」、「昭和42年7月豪雨災害(呉市)」。佐世保市(長崎県)・伊万里市(佐賀県)・呉市(広島県)・神戸市(兵庫県)の土砂崩れ・鉄砲水等。 |
11 |
第3宮古島台風 |
昭和43年9月(台風第16号) |
台風「デラ」。宮古島の3千戸近くの住家が損壊等。 |
12 |
昭和45年1月低気圧 |
昭和45年1月30日~2月2日 |
|
13 |
昭和47年7月豪雨 |
昭和47年7月3日~13日 |
「上天草大水害」、「繁藤災害」。上天草市(熊本県)、香美市(高知県)で土砂崩れ等。 |
14 |
沖永良部台風 |
昭和52年9月(台風第9号) |
沖永良部島の半数の住家が全半壊等。 |
15 |
昭和57年7月豪雨 |
昭和57年7月23日~25日 |
「長崎大水害」。長崎市(長崎県)の都市水害等。 |
16 |
昭和58年7月豪雨 |
昭和58年7月20日~23日 |
浜田市(島根県)の土砂災害・洪水害等。 |
17 |
平成5年8月豪雨 |
平成5年7月31日~8月7日 |
「8・6水害」、「鹿児島水害」。鹿児島市(鹿児島県)の土砂災害・洪水害等。 |
18 |
平成16年7月新潟・福島豪雨 |
平成16年7月12日~13日 |
「7.13新潟豪雨」。 |
19 |
平成16年7月福井豪雨 |
平成16年7月17日~18日 |
福井県の浸水害・土砂災害等。 |
20 |
平成18年豪雪 |
平成18年の冬に発生した大雪 |
屋根の雪下ろし等除雪中の事故や落雪による人的被害等。 |
21 |
平成18年7月豪雨 |
平成18年7月15日~24日 |
「平成18年7月鹿児島県北部豪雨」。諏訪湖(長野県)周辺の土砂災害・浸水害、天竜川(長野県)の氾濫等。 |
22 |
平成20年8月末豪雨 |
平成20年8月26日~31日 |
名古屋市・岡崎市(愛知県)の浸水害等。 |
23 |
平成21年7月中国・九州北部豪雨 |
平成21年7月19日~26日 |
「平成21年7月21日豪雨」、「山口豪雨災害」。 |
24 |
平成23年7月新潟・福島豪雨 |
平成23年7月27日~30日 |
五十嵐川・阿賀野川(新潟県)の氾濫等。 |
25 |
平成24年7月九州北部豪雨 |
平成24年7月11日~14日 |
「熊本広域大水害」、「7.12竹田市豪雨災害」。八女市(福岡県)・竹田市(大分県)の土砂災害・洪水害、矢部川(福岡県)の氾濫等。 |
26 |
平成26年8月豪雨 |
平成26年7月30日~8月26日 |
「広島豪雨災害」、「8.20土砂災害」、「2014年8月広島大規模土砂災害」、「丹波市豪雨災害」、「2014高知豪雨」。
|
27 |
平成27年9月関東・東北豪雨 |
平成27年9月9日~11日 |
「鬼怒川水害」。鬼怒川(茨城県)・渋井川(宮城県)の氾濫等 |
28 |
平成29年7月九州北部豪雨 |
平成29年7月5日~6日 |
朝倉市・東峰村(福岡県)・日田市(大分県)の洪水害・土砂災害等。 |
29 |
平成30年7月豪雨 |
平成30年6月28日~7月8日 |
「西日本豪雨」。広島県・愛媛県の土砂災害、倉敷市真備町(岡山県)の洪水害など、広域的な被害。 |
30 |
令和元年房総半島台風 |
令和元年9月(台風第15号) |
房総半島を中心とした各地で暴風等による被害。台風「ファクサイ」。 |
31 |
令和元年東日本台風 |
令和元年10月(台風第19号) |
東日本の広い範囲における記録的な大雨により大河川を含む多数の河川氾濫等による被害。台風「ハギビス」。 |
32 |
令和2年7月豪雨 |
令和2年7月3日~31日 |
「熊本豪雨」。西日本から東日本の広範囲にわたる長期間の大雨。球磨川(熊本県)などの河川氾濫や土砂災害による被害。 |
地震現象
|
名称 |
期間・現象等※ |
「地域独自の名称等」、主な被害 |
1 |
チリ地震津波 |
昭和35年5月23日 |
地震の規模は観測史上最大。東北地方を中心に太平洋側で津波により大きな被害。 |
2 |
北美濃地震 |
昭和36年8月19日 |
震央は石川・福井・岐阜県境。山崩れや道路損壊等。 |
3 |
宮城県北部地震 |
昭和37年4月30日 |
鉄道の脱線、道路や橋梁等に被害。 |
4 |
越前岬沖地震 |
昭和38年3月27日 |
山くずれや道路亀裂、墓石の転倒等の被害。 |
5 |
新潟地震 |
昭和39年6月16日 |
石油タンクの火災、橋梁に被害。液状化現象発生。 |
6 |
松代群発地震 |
昭和40年8月3日~ |
約5年間活発な地震活動が継続。震度1以上の地震は6万回以上。 |
7 |
えびの地震 |
昭和43年2月21日 |
被害を伴う地震が計4回発生。家屋等にも被害。 |
8 |
1968年日向灘地震 |
昭和43年4月1日 |
高知・愛媛県を中心に津波による被害。水産施設等にも被害。 |
9 |
1968年十勝沖地震 |
昭和43年5月16日 |
青森県を中心に被害。家屋や構造物に被害。山崩れ・がけ崩れ・地すべりでも被害。 |
10 |
1972年12月4日八丈島東方沖地震 |
昭和47年12月4日 |
八丈島で震度6。断水や道路損壊等の被害。青ヶ島でも被害。 |
11 |
1973年6月17日根室半島沖地震 |
昭和48年6月17日 |
津波により家屋、船舶等に被害。 |
12 |
1974年伊豆半島沖地震 |
昭和49年5月9日 |
斜面の地すべりにより家屋の埋没等。 |
13 |
1978年伊豆大島近海の地震 |
昭和53年1月14日 |
山崩れ、がけ崩れ、落石で被害。伊豆大島のほか、伊豆半島でも被害。 |
14 |
1978年宮城県沖地震 |
昭和53年6月12日 |
ブロック塀の倒壊により被害多数。断水や停電等の被害。 |
15 |
昭和57年(1982年)浦河沖地震 |
昭和57年3月21日 |
浦河町(北海道)で震度6。道路橋脚に被害。 |
16 |
昭和58年(1983年)日本海中部地震 |
昭和58年5月26日 |
日本海沿岸で津波により大きな被害。液状化現象や石油タンクの被害も発生。 |
17 |
昭和59年(1984年)長野県西部地震 |
昭和59年9月14日 |
「御嶽崩れ」とも。御嶽山で大規模な山崩れ。 |
18 |
平成5年(1993年)釧路沖地震 |
平成5年1月15日 |
震源の深さが100km以深の被害地震。家屋や構造物に被害。 |
19 |
平成5年(1993年)北海道南西沖地震 |
平成5年7月12日 |
「奥尻島の地震」、「奥尻島の津波」とも。津波と火災で大きな被害。 |
20 |
平成6年(1994年)北海道東方沖地震 |
平成6年10月4日 |
北方四島に大きな被害。東北地方でも津波により被害。 |
21 |
平成6年(1994年)三陸はるか沖地震 |
平成6年12月28日 |
家屋等の建造物や道路損壊等の被害。 |
22 |
平成7年(1995年)兵庫県南部地震 |
平成7年1月17日 |
「阪神・淡路大震災」。兵庫県内に震度7の地域。家屋の倒壊や火災により大きな被害。高速道路や新幹線の高架にも被害。 |
23 |
平成12年(2000年)鳥取県西部地震 |
平成12年10月6日 |
家屋等の被害や山崩れ、液状化現象が発生。 |
24 |
平成13年(2001年)芸予地震 |
平成13年3月24日 |
家屋等の被害や液状化現象が発生。 |
25 |
平成15年(2003年)十勝沖地震 |
平成15年9月26日 |
津波により被害。石油タンクのスロッシングによる火災も発生。 |
26 |
平成16年(2004年)新潟県中越地震 |
平成16年10月23日 |
「新潟県中越大震災」とも。川口町(現:長岡市)で震度7。規模の大きな山崩れや岩盤崩壊が発生し、道路が寸断。河道閉塞も発生。 |
27 |
平成19年(2007年)能登半島地震 |
平成19年3月25日 |
家屋等の被害や山崩れが発生。 |
28 |
平成19年(2007年)新潟県中越沖地震 |
平成19年7月16日 |
家屋等の被害のほか、山崩れにより鉄道が寸断。 |
29 |
平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震 |
平成20年6月14日 |
家屋等の被害のほか、大規模な山崩れや河道閉塞が発生。 |
30 |
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 |
平成23年3月11日 |
「東日本大震災」。栗原市(宮城県)で震度7。東北地方を中心に津波により大きな被害。長周期地震動や液状化現象により被害も発生。 |
31 |
平成28年(2016年)熊本地震 |
平成28年4月14日 |
益城町(熊本県)(4月14日、4月16日)、西原村(熊本県)(4月16日)で震度7。家屋等の被害のほか、大規模な山崩れが発生。 |
32 |
平成30年北海道胆振東部地震 |
平成30年9月6日 |
厚真町(北海道)で震度7。厚真町を中心に多数の山崩れ、道内で大規模停電。 |
※ 地震については、一連の地震活動が始まった日を記載
火山現象
|
名称 |
期間・現象等※ |
「地域独自の名称等」、主な被害 |
1 |
1977年有珠山噴火 |
昭和52年8月7日 |
プリニー式噴火。降灰により家屋被害、農作物や森林被害。また火山泥流により被害。 |
2 |
昭和58年(1983年)三宅島噴火 |
昭和58年10月3日 |
山腹からの溶岩流により住宅の埋没・消失等。 |
3 |
昭和61年(1986年)伊豆大島噴火 |
昭和61年11月15日 |
山腹からの溶岩流により1ヶ月余りの全島避難。 |
4 |
平成3年(1991年)雲仙岳噴火 |
平成3年6月3日 |
火砕流や火山泥流により大きな被害。 |
5 |
平成12年(2000年)有珠山噴火 |
平成12年3月31日 |
マグマ水蒸気噴火や地殻変動により家屋・道路等被害。 |
6 |
平成12年三宅島噴火 |
平成12年8月 |
マグマ水蒸気噴火。噴石が山麓まで、火砕流が海岸まで達し、多量の火山ガスが発生。4年半余りの全島避難。 |
7 |
平成26年御嶽山噴火 |
平成26年9月27日 |
水蒸気噴火により大きな被害。 |
8 |
平成27年口永良部島噴火 |
平成27年5月29日 |
爆発的噴火。火砕流が海岸まで到達。6か月余りの全島避難。 |
※ 火山現象については、一連の火山活動のうち、代表的な噴火が発生した期間・日を記載