平成26年9月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成26年10月8日
概要
平成26年9月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
9月3日16時24分に栃木県北部の深さ7㎞でM5.1の地震が発生し、栃木県日光市で最大震度5弱を観測しました。
9月16日12時28分に茨城県南部の深さ47㎞でM5.6の地震が発生し、栃木県、群馬県、埼玉県で最大震度5弱を観測しました。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は18回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は67回でした。
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4以上を観測した地震が3回、震度1以上を観測した地震が48回発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。
- 全国の地震活動
- 火山活動
御嶽山では、27日11時52分頃、噴火が発生しました。火口から4km程度の範囲では、大きな噴石の飛散や火砕流に警戒してください。
桜島では、爆発的噴火が発生するなど活発な噴火活動が継続しました。
口永良部島では噴火は発生しませんでしたが、引き続き火山活動は高まった状態で経過しています。
西之島では、噴火及び溶岩の流出が継続し、新たに形成された陸地の拡大が確認されています。
草津白根山では、火山活動の活発化を示すデータが引き続き観測されています。
阿蘇山では、中岳第一火口でごく小規模な噴火が発生するなど、火山活動は高まった状態が続いています。
霧島山(新燃岳)では、新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は、2011年12月以降鈍化・停滞していましたが、2013年12月頃から伸びの傾向がみられます。また、新燃岳に隣接する韓国岳周辺では、2014年2月頃から地震がわずかに増加しています。
諏訪之瀬島では、断続的に噴火が発生しました。
蔵王山では、火山性微動が2回発生しました。8月以降地震活動の高まりがみられますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文
- 平成26年9月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 329KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 539KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 519KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 569KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 394KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 477KB]
※ 「別紙2(世界の主な地震活動)」の3枚目の震央分布図で1993年8月8日の地震の吹き出しのMwを訂正しました(誤:「Mw7.0」→正:「Mw7.7」)。 (平成26年10月8日)
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。