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平成23年2月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成23年3月8日

概要

平成23年2月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
     全国で震度1以上を観測した地震の回数は163回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は108回でした。
     国土地理院のGPS観測結果では、全国の地殻変動について、地震活動に伴う目立った変動は見られません。

     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、1月26日から本格的なマグマ噴火が始まり、2月1日には弾道を描いて飛散する大きな噴石の飛散が3kmを超えたため、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切り替えました。引き続き爆発的噴火は続くと思われますが、新燃岳へ上昇するマグマの量は現在、低下しており、多量の火山灰等を放出するような噴火の可能性は低くなっています。しかし多量のマグマが再上昇すれば、噴火活動が再び活発化する可能性があります。新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     また、国土地理院のGPS観測結果では、霧島山周辺でこの火山活動に伴う地殻変動は、約1ヶ月間のデータで見ると、「えびの」-「牧園」間でわずかに伸びの傾向が見られます。霧島山(新燃岳)の火山活動については、2月15日の火山噴火予知連絡会の検討結果の通りで、当面の防災対応に特段の変更を要するものではありません。
     桜島では、昭和火口で1月中旬から爆発的噴火を含む噴火の回数が増加しており、活発な状態で経過しました。今後、引き続き活発な噴火活動が継続する可能性がありますので、火山活動の推移に注意する必要があります。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、やや多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     諏訪之瀬島では、爆発的噴火を含む噴火が時々発生し、噴火活動は活発に経過しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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