キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

予報の基礎資料に関する用語

数値予報資料に関する用語
分類 用語 区分 説明
数値予報
物理学の方程式に基づき、現在までの観測を基にして、将来の大気や海洋の状態をコンピューターを用いて計算する技術。
数値予報モデル
大気や海洋の状態の変化を物理学の方程式に従って計算する手順を定めたもの。具体的には計算のプログラムのこと。
スペクトルモデル
数値予報の計算の一手法で、大気の状態を関数の重ね合わせで表現して計算する方法。
格子モデル
数値予報の計算の一手法で、大気の状態を格子点値で表現して計算する手法。
局地モデル
(LFM)

日本領域の大気を対象とした気象庁の数値予報モデル。
Local Forecast Model
メソモデル
(MSM)

日本及びその近海の大気を対象とした気象庁の数値予報モデル。
Meso-Scale Model
全球モデル
(GSM)

地球全体の大気を対象とした気象庁の数値予報モデル。
Global Spectral Model
大気海洋結合モデル
(CGCM)

大気と海洋を一体的に扱う数値予報モデル。3か月・暖寒候期予報、エルニーニョ予測に用いられる。
Coupled General Circulation Model
波浪モデル
波浪の予想のために使用する海洋の数値予報モデル。大気モデルで予測した海上の風を用いて波の高さ(や向き)を計算する。
高潮モデル
高潮の予想のために使用する海洋の数値予報モデル。大気モデルで予測した海上の風と気圧を用いて潮位偏差を計算する。
ECMWFモデル
(ECM)

ヨーロッパ中期予報センター(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)が使用しているモデル。
静水圧近似
数値予報で用いる鉛直方向の運動方程式で、重力と気圧傾度力がつり合っていると近似すること。水平スケールが鉛直スケール(対流圏で10km程度)より十分大きい現象に対して高い精度で成り立つ。
プリミティブモデル
数値予報で用いる物理学の方程式の内、鉛直方向の運動方程式に静水圧近似を用いる数値予報モデルのこと。
備考 GSMはプリミティブモデルである。
非静力学モデル
数値予報で用いる物理学の方程式の内、鉛直方向の運動方程式に静水圧近似を用いない数値予報モデルのこと。高い分解能で予報を行う場合、静水圧近似の精度が悪くなるので、非静力学モデルが必要である。
備考 MSM、LFMは非静力学モデルである。
渦度(ζ)
流れの回転成分を示し、循環の強さを示す量。気象では、通常水平方向の循環の強さを示すときに用いる。
湿数(T-Td)
気温と露点温度の差。値が小さいほど湿っている。
FRR
数値予報によって求められる凝結量を元に計算された雨量。
イニシャル
数値予報の基となる最初の時刻。
用例 00UTCイニシャルの24時間予想天気図。
客観解析
コンピューターを用いて観測データから大気の状態を解析すること、またはその方法。
初期値
数値予報モデルで予測するための基となる格子点値。主にデータ同化により作成される。
データ同化
数値予報モデルが表現する大気に観測データを取り込むこと、またはその手法。これにより、数値予報モデルの初期値または客観解析値を作成する。
格子点値(GPV)
大気中もしくは地表などに設定された格子点上の気象要素などの値。
Grid Point Value
バイアス
数値予報の結果に、ある一定の誤差の傾向があること。系統的誤差。
用例 GSMの台風の北進バイアス。
ショワルターの安定指数(SSI)
850hPaの温度と湿度および500hPaの温度から求められ、大気の安定度を示す。この値が大きい(小さい)と大気の安定度は大きい(小さい)。
Showalter Stability Index
ガイダンスに関する用語
分類 用語 区分 説明
ガイダンス
天気、最高気温、雨量などの予報要素を直接示す予測資料。数値予報データ及び観測・解析データを利用し、統計手法を用いて作成される。
MOS
ガイダンスの作成方式の一つで、過去の数値予報結果の大気状態と雨量などの観測値との統計的関係式を求めておき、これを数値予報の結果に適用して予報資料を作成すること。
Model Output Statistics
PPM
ガイダンスの作成方式の一つで、実際の大気の状態と雨量などの観測値から統計的関係式を求めておき、これを数値予報の結果に適用して予報資料を作成すること。
Perfect Prognosis Method
カルマンフィルター
(KF)

ガイダンスの作成手法の一つで、あらかじめ求めておいた予測式の係数を直近の観測値を用いて修正量を最適に補正する方法。Kalman Filer
ニューラルネットワーク
(NN)

ガイダンスの作成手法の一つで、人工ニューロンをネットワーク化し、その結合の強さを学習させて予測誤差を最小化する方法。Neural Network
降水確率ガイダンス
(PoP)

所定の時間内に1mm以上の降水のある確率を示すガイダンス。予報対象領域内での地点確率の平均値を示す。Probability of Precipitation
発雷確率ガイダンス
(PoT)

予報対象領域内の少なくとも1地点で発雷する確率を示すガイダンス。Probability of Thunderstorm
降水量ガイダンス
(MRR)

所定の時間内に予報対象領域内に降る平均降水量を示すガイダンス。
高潮ガイダンス
台風による高潮に関するガイダンス。予報中心円とその周辺を台風が進む場合の各々の1時間毎の潮位と潮位偏差および予報期間内の最高潮位および起時を示す。
アンサンブル予報に関する用語
分類 用語 区分 説明
アンサンブル予報
初期値にある観測(解析)誤差程度のわずかな違いや数値予報モデルの不完全性に基づくばらつきなどをもとに複数の数値予報を行い,それぞれの結果を統計的に処理する予測手法。
メンバー
アンサンブル予報を構成している個々の予報。
コントロールラン
解析値から得られた初期値に人工的な誤差を与えないで計算した数値予報。
アンサンブル平均
各メンバーを平均して求めた予測結果。
スプレッド
アンサンブル予報を構成しているメンバー間のばらつきの大きさを示す指標。

信頼度
アンサンブル予報から得られる予報の確からしさの目安。
高偏差確率
予想される偏差の絶対値が自然変動の標準偏差の0.43倍を上回る確率。ジオポテンシャル高度の高偏差確率を単に高偏差確率ということが多い。
その他の用語
分類 用語 区分 説明
XML電文
XML(eXtensible Markup Language)
"<気温>23.0</気温>"のように、データの属性を付加して記述することによりコンピュータでの処理を容易にした形式で記述された電文。
概念モデル
ある規模の気象現象に伴う様々な気象要素を総合的に理解できるように、観測事実や物理的考察に基づき作られたもの。
類似年
現在までの状況や予想される状況が似ていると思われる年。
備考 「現在までの状況」または「予想される状況」を明確にして用いること。
参考年
参考図の解釈や予報の解説に適切な年。

このページのトップへ