9月の東日本太平洋側の記録的な多雨・日照不足と今後の見通しについて

報道発表日

令和8年10月1日

概要

 東日本太平洋側では、統計を開始した1946年以降で9月の月降水量が最多、月間日照時間が最少となりました。この記録的な天候は、太平洋高気圧と一体化した優勢な高気圧の縁辺と日本の南海上の大規模な低圧部の東縁に沿って、暖かく湿った空気が流れ込み、本州付近に停滞した秋雨前線の活動が非常に活発となったためにもたらされました。

本文

1.天候の状況(図1、表1)

 東日本太平洋側では、地域毎の統計を開始した1946年以降で9月の月降水量平年比が236%と最多(従来の記録は1982年の182%)となり、関東地方南部を中心とする気象台等の12地点で月降水量の多い方からの記録を更新しました。また、東日本と西日本では月間日照時間がかなり少なく、東日本太平洋側では1946年以降で9月の月間日照時間平年比が46%と最少(従来の記録は1988年の54%)となりました。

2026年9月の降水量平年比(上)と日照時間平年比(下)の分布図

図1:2026年9月の降水量平年比(上)と日照時間平年比(下)の分布図


表1:9月の月降水量の多い方からの記録更新地点(全国の153気象台等での観測値による)

9月の月降水量多い方からの順位更新

2.大気の流れの特徴(図2)

 日本付近の偏西風は日本の東海上を中心に平年よりかなり強く、本州付近は上昇気流が生じやすい場所となりました。これに加え、日本の東海上には太平洋高気圧と一体化した優勢な高気圧が停滞する一方、大陸からは秋の高気圧が張り出し、本州付近では南北の気温差が大きくなりました。このような気圧配置が月を通して現れ、秋雨前線が本州付近に長期間停滞しました。さらに、太平洋高気圧の縁辺と日本の南海上の大規模な低圧部の東縁に沿って、暖かく湿った空気の流れ込みが続いたことから、秋雨前線の活動が非常に活発になりました。また、台風第25号も太平洋高気圧の縁辺に沿って関東の南海上を北東進しました。

2026年9月の特徴的な天候をもたらした大気の流れの模式図

図2:2026年9月の特徴的な天候をもたらした大気の流れの模式図
(本図の作成には、異常気象分析検討会の協力を得ています)

3.今後の見通し

 引き続き台風や秋雨の時期となりますが、10月は全国的に天気が数日の周期で変わり、平年に比べ晴れの日が多い見込みで、東日本太平洋側の降水量の多い状態や日照時間の少ない状態が続く可能性は小さい見込みです。
 一方、西日本では、9月は平年を上回る降水量となったところが多かったものの、7月から9月までの降水量は少なくなっています。10月の降水量は西日本日本海側で平年並か少なく、西日本太平洋側では少ない見込みで、これまでの少雨の状態を解消する可能性は小さい見込みです。
 最新の気象情報により一層の留意をお願いします。

問合せ先

(日本の天候について)

 大気海洋部 気候情報課 異常気象情報センター 経田・藤川

 電話:03-6758-3900(内線4546・4547)

(各地の観測データや統計について)

 大気海洋部観測整備計画課 白野

 電話:03-6758-3900(内線4278)

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