2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温について
報道発表日
令和7年9月1日
概要
・2025年の梅雨入りは東日本・西日本でかなり早く、梅雨明けは東北地方を除く地域でかなり早く、記録的に早い地域もありました。
・2025年夏の日本の平均気温は、これまでの記録を大幅に上回り、統計開始(1898年)以降で最も高くなりました。
本文
2025年の春から夏にかけての天候経過を総合的に検討して各地方の梅雨入り、梅雨明けを確定しました。季節の進行がかなり早く、東北地方を除き5月に梅雨入り、6月に梅雨明けとなり、統計開始(1951年)以降で最も早い記録となった地域もありました(表1)。
また、6月以降、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強く、晴れて高温になった日が多かったこと等により、日本の夏の平均気温は、基準値からの偏差1が+2.36℃となり、これまでの記録であった2024・2023年の+1.76℃を大幅に上回り、統計を開始した1898年以降の夏として、最も高い記録を更新しました(図1)。
※参考 日本の夏の平均気温が高かった年と基準値からの偏差
①2025年(+2.36℃)、②2024年・2023年(+1.76℃)、④2010年(+1.08℃)、⑤2022年(+0.91℃)
夏の平均気温の地域平均平年差は北日本で+3.4℃、東日本で+2.3℃、西日本で+1.7℃で、いずれも統計を開始した1946年以降の夏として最も高くなりました(図2)。地点ごとに見ると、全国153の気象台等のうち132地点で平均気温が夏として最も高くなったほか(9地点のタイ記録を含む)、この夏に猛暑日を記録したアメダス地点数は積算で9385地点となり、統計の比較が可能な2010年以降で最も多くなりました(図3)。
こうした天候をもたらした要因については、9月5日に開催する異常気象分析検討会で分析を行い、見解をとりまとめる予定です。
【今後の見通し】
向こう2週間程度は東日本や西日本を中心に猛暑日となるところがあるなど厳しい暑さになる見込みです。その後10月にかけても全国的に平年より気温が高くなる見込みです。熱中症の危険性が高い状態が続きますので、気温の予報や熱中症警戒アラート等に注意して、適切な熱中症予防行動を取っていただくようお願いします。
- 1991~2020年の30年平均値を基準とする偏差で、1898年以降の全ての年について、同じ基準を用いて表している。
問合せ先
(日本の天候について)
大気海洋部気候情報課 異常気象情報センター 及川
電話:03-6758-3900(内線 4548)
(各地の観測データや統計について)
大気海洋部観測整備計画課 辻
電話:03-6758-3900(内線4278)
資料全文
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