令和7年6月21日からのトカラ列島近海の地震活動について(第3報)

報道発表日

令和7年8月12日

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 令和7年6月21日からのトカラ列島近海の地震活動について、7月20日頃から低下してきており規模が大きな地震の回数も減少していますが、現状程度の地震活動(震度1以上の地震が1日数回発生)は当分続く可能性があります。

  • 地震活動の状況
     トカラ列島近海では、2025年6月21日05時頃から地震活動が活発となり、7月3日16時13分に発生した M5.5の地震で、鹿児島県十島村で最大震度6弱を観測しました。6月21日以降、震度1以上を観測した地震は2271回発生しています(8月12日16時時点)。

  • 今後の地震活動の見通し
     令和7年6月21日からのトカラ列島近海の地震活動について、7月20日頃から低下してきており規模が大きな地震の回数も減少していますが、現状程度の地震活動(震度1以上の地震が1日数回発生)は当分続く可能性があります。
     本日(12日)、地震調査研究推進本部地震調査委員会が開催され、この地震活動について詳細な検討がなされた結果、「今回の地震活動は、7月20日頃から低下してきており規模が大きな地震の回数も減少しているが、現状程度の地震活動(震度1以上の地震が1日数回発生)は当分続く可能性がある。」「また、今回の地震活動域の周辺では、過去にも活発な地震活動が数か月継続したことがあった。例えば、2021年の活動では、4月から数か月活動が継続し一度低下した後に、さらに数か月経って再度12月に活発になった。」と評価されています。
     (地震調査委員会における2025年7月の地震活動の評価)
      https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2025/2025_07.pdf

  • 防災上の留意事項
     一連の地震で揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっていますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。

問合せ先

地震火山部 管理課  清本、岡

電話 03-3584-8639

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