「伊豆東部の地震活動の見通しに関する情報」の今後の運用について
報道発表日
令和6年11月12日
概要
気象庁ひずみ観測点「東伊豆奈良本」(静岡県)の障害に伴い、「伊豆東部の地震活動の見通しに関する情報」の運用を一部変更します。
本文
「伊豆東部火山群」(静岡県)が位置する伊豆半島東部の伊東市の沿岸から沖合にかけての領域(以下、「伊豆東部地域」という。)では、地下のマグマ活動に関連した群発的な地震活動が繰り返し発生してきました。気象庁では、伊豆東部地域で地殻変動や地震などを常時観測しており、それらのデータに異常な変化が現れた場合には、マグマの動きとその量の推定を行ない、活発な地震活動の発生が予測された場合には「伊豆東部の地震活動の見通しに関する情報」を発表することとしています(別紙1)。
本情報の発表において、伊豆東部地域における地下のマグマの量の推定には、気象庁ひずみ観測点「東伊豆奈良本」のひずみ変化量を参照することとしていますが、令和6年10月12日から当該観測点において障害が発生しており、地震活動の見通し判断に必要となるマグマの量の推定を行うことができない状態となっています。一方、マグマの動きに関しては、周辺の既設の観測点(別紙2)の観測結果から従来通り推定が可能です。これらのことから、活発な地震活動の発生が予測される場合には、過去の地震活動のうち比較的活発であった地震活動と同程度の活動が発生すると見なして本情報を発表することとします。
なお、「伊豆東部火山群」の火山活動は、既設の観測点を用いて十分に監視が可能であり、全体として、噴火警報等の発表に影響はありません。
問合せ先
(ひずみ観測及び「伊豆東部の地震活動の見通しに関する情報」について)
地震火山部地震火山技術・調査課 担当 武田、長谷川 電話:03-6758-3900(内線 5244、5274)
(伊豆東部火山群の火山活動について)
地震火山部火山監視課 担当 碓井 電話:03-6758-3900(内線 5184)