地磁気の大きな乱れが観測されています
報道発表日
令和6年5月11日
概要
地磁気の大きな乱れが、11日02時05分から始まり、変動幅は 517nT(ナノテスラ)に達しました。
本文
気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市柿岡)では、現在地磁気の大きな乱れを観測しています。地磁気の乱れの特徴がよくあらわれる地磁気の水平成分の変化は、11日02時05分に始まり、その後現在も続いています。変動幅は最大で 517nTに達しました(添付資料参照。1924年以降では1941年7月4日に700nT以上の記録が最大)。
今回のように大きな地磁気の乱れが起きると、通信障害等が発生する場合があります。
この地磁気の乱れは、5月9日頃から発生している太陽表面での爆発に対応するとみられ、国立研究開発法人 情報通信研究機構によると大規模なフレアが数回発生したとの発表があることから、今後も注意深く観測してまいります。
最新の地磁気の観測状況は、気象庁地磁気観測所のホームページでご覧下さい。 (https://www.kakioka-jma.go.jp/index.html)
参考:
○ 地磁気の乱れの多くは、太陽面での大規模な爆発により放出された高エネルギー粒子が地球に到達した際にその影響を受けて発生します。
○ 地磁気の単位はnT(ナノテスラ)を用います。日本付近の平均的な地磁気の水平成分の大きさは約3万nTで、平穏時の日変化は50nT程度です。
○ 地磁気の乱れに関する観測情報は、地磁気観測所から情報通信研究機構(NICT)に通報し、宇宙天気予報に役立てられています。
問合せ先
地磁気観測所技術課 電話:0299-43-1876