阿蘇山の噴火警戒レベルを1へ引下げ

報道発表日

令和6年4月26日

概要

 阿蘇山では、中岳第一火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったため、本日(26日)11時00分に噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に引き下げました。

本文

 阿蘇山では、山体膨張を示す地殻変動がみられる中で火山ガスの放出量が多い状態を観測したため、令和6年1月23日に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)へ引き上げました。

 その後、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は減少し、その他の観測データにも活動活発化を示す変化は認められていません。

 これらのことから、中岳第一火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと考えられるため、本日(26日)11時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2から1に引き下げました。

 なお、GNSS連続観測においても、昨年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において、伸びの傾向が認められていましたが、1月下旬以降、伸びの傾向は停滞しています。

 火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。火口付近では火山ガスに注意してください。

 また、地元自治体等の指示に従って危険な地域に立ち入らないでください。

問合せ先

気象庁 地震火山部 火山監視課  碓井

電話:03-6758-3900(内線5184)

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