2022年の天候と台風のまとめ(速報)
報道発表日
令和4年12月22日
概要
- 日本の年平均気温は1898年の統計開始以降で最も高い値となる見込みです。
- 台風の発生数は平年並の25個でした。日本への台風の接近数は平年並の11個で、そのうち3個が上陸しました。
- 世界の年平均気温は1891年の統計開始以降で、6番目に高い値となる見込みです。
本文
- 日本の年平均気温は、1898年の統計開始以降で最も高い値となる見込みです(図)。
- 高温が顕著だった6月下旬には東・西日本で、7月上旬には北日本で、1946年の統計開始以降、当該旬として1位の記録的な高温となりました。
- 前年12月から2月は東・西日本では低温となりました。日本海側を中心に大雪となり、最深積雪は全国331地点中12地点で記録を更新しました。
- 8月は梅雨前線や湿った空気の影響を受け北・東日本で不順な天候となりました。東北北部・南部と北陸地方では梅雨明けが特定できませんでした。
- なお、日本の天候と互いに影響しあう日本近海の年平均海面水温は1908年の統計開始以降で2番目に高い値となる見込みです。
- 台風の発生数は平年並の25個でした。
- 日本への台風の接近数は平年並の11個で、3個が上陸しました。
- 台風進路予報の精度は年々の変動がありますが、長期的にみれば向上しており、3日先から5日先の進路予報の年平均誤差は、予報を開始してから最も小さい値となりました。
- 中緯度帯を中心に異常高温が発生し、各国の月平均気温や季節平均気温の記録更新が伝えられました。世界の年平均気温は、1891年の統計開始以降で、6番目に高い値となる見込みです。
- フィリピンの台風(4、10月)、南アフリカ南東部の大雨(4月)、パキスタン及びその周辺の多雨(7~8月)等により、多数の死者を伴う災害が発生しました。
日本の天候等について(別紙1-1、1-2参照)
図 日本の年平均気温偏差の経年変化(1898~2022年※)
※2022年は1~11月の期間から算出した値(速報値)を用いている。 基準値は1991~2020年の30年平均値。
台風について(別紙2参照)
世界の天候について(別紙3-1、3-2参照)
本資料は、日本の天候については2022年12月20日まで、台風については12月22日まで、日本と世界の平均気温、日本近海の海面水温及び世界の天候については11月までの状況を速報としてまとめたものです。確定値に基づく情報は、2023年1月以降、気象庁HPにおいて順次公開します。
問合せ先
電話:03-6758-3900
- 日本の天候等について (日本の年平均気温)気候情報課 平井(内線4542)
- 台風について 気象リスク対策課アジア太平洋気象防災センター 吉松(内線4232)
- 世界の天候について (世界の年平均気温)気候情報課 平井(内線4542)
(各地の観測データや統計)観測整備計画課 村井(内線4268)
(天候の要因)気候情報課 楳田(内線4546)
(日本近海の年平均海面水温)環境・海洋気象課 根本(内線4691)
(世界の主な異常気象・気象災害)気候情報課 佐藤(内線4548)
資料全文
- 本紙[PDF形式:335KB]
- 別紙1-1 2022年の日本の年平均気温[PDF形式:266KB]
- 別紙1-2 2022年の日本の天候[PDF形式:885KB]
- 別紙2 2022年の台風について[PDF形式:800KB]
- 別紙3-1 2022年の世界の年平均気温[PDF形式:284KB]
- 別紙3-2 2022年の世界の主な異常気象・気象災害[PDF形式:713KB]
- 2022年の日本の年平均気温
- 2022年の日本の天候
- 2022年の台風について
- 2022年の世界の年平均気温
- 2022年の世界の主な異常気象・気象災害