台風進路予測や降水予測の精度が改善します ~全球モデルの初期値作成処理の高度化~

報道発表日

令和元年12月10日

概要

 気象庁は、地球全体を予報対象とした気象庁の数値予報モデル(全球モデル)を令和元年12月11日に改良し、台風進路予測や降水予測の精度を改善します。この改善は、台風や集中豪雨による災害の防止・軽減に資する防災気象情報のより的確な提供につながるものです。

本文

 警報等の防災気象情報の発表をより的確なものとするには、スーパーコンピュータを用いた「数値予報」の精度向上が不可欠です。 このため気象庁では、平成30年に策定した 「2030年に向けた数値予報技術開発重点計画」 に基づき、数値予報の技術開発を推進しています。
 上記重点計画に記載の開発課題のうち次の2点の改良を実施します。
 ・人工衛星(極軌道衛星)に搭載されたマイクロ波放射計の観測データについて、新たに雲・降水域のデータの利用開始
 ・気象条件に応じた予測の不確実性を考慮できる技術(ハイブリッド同化)による、初期値の精度の改善
 詳細については別紙をご参照ください。

 なお、今回の改善のうち前者、水循環変動観測衛星「しずく」などの人工衛星に搭載されたマイクロ波放射計の観測データの利用技術の高度化は、 JAXA地球観測研究センターとの共同研究の成果によるものです。
 気象庁では、今後も数値予報の改良などにより、引き続き予測精度の向上に努めてまいります。

問合せ先

気象庁予報部数値予報課 計盛、門脇
電話:03-3212-8341(内線3310、3332)

資料全文


Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Acrobat Reader DCが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ