2018年(平成30年)の台風について(速報)
報道発表日
平成30年12月21日
概要
今年の台風の発生数は29個、日本への接近数は15個で、そのうち5個が上陸しました。いずれも平年を上回りました。
本文
1.今年の台風の特徴
(1)発生状況
台風の発生数は平年より多い29個(平年値25.6個)でした。8月には9個の台風が発生し、台風の統計を開始した1951年以降、8月の発生数としては1960年と1966年の10個に次ぐ3位タイの多さとなりました。
また、猛烈な強さ(最大風速54m/s以上)まで発達した台風は7個(第3号、第8号、第21号、第22号、第24号、第25号、第26号)で、台風の最大風速のデータがある1977年以降、1983年の6個を上回る最多記録となりました。
(2)日本への接近・上陸状況
日本への台風の接近数は平年より多い15個(平年値11.4個)でした。また、本土(北海道・本州・四国・九州)および沖縄・奄美への接近数はそれぞれ10個と12個で、ともに2位タイの多さとなりました。
日本への台風の上陸数は平年値2.7個より多い5個(第12号、第15号、第20号、第21号、第24号)でした。このうち9月4日に徳島県南部に上陸した台風第21号は、1993年の第13号以来25年振りに非常に強い勢力で上陸した台風となり、四国や近畿地方を中心に暴風や高潮等による被害をもたらしました。また、台風第12号は三重県に上陸し、その後西日本を東から西に横断した初めての台風でした(1951年以降)。
2.台風進路予報の精度
台風進路予報の平均誤差は、1日先で67km、3日先で180km、5日先で408kmでした。台風進路予報の精度はその年の台風の特徴に起因する年々の変動がありますが、進路予報の精度は長期的にみれば向上しています。
問い合わせ先
予報部予報課アジア太平洋気象防災センター 石原
03-3212-8341(内線3137)
資料全文
- 図表を含む資料全文 [PDF形式:414KB]
※本資料は平成30年12月21日までの状況を速報としてまとめたものです。値が確定しましたので、下記のとおり確定値に修正した資料を掲載しました。(平成31年1月31日)