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2008年(平成20年)の台風について

報道発表日

平成20年12月22日

概要

今年は、台風の発生数が少ないことが特徴です。また、日本に上陸した台風はありません。

本文

1.今年の台風の特徴

 今年は、台風の発生数が少ないことが特徴です。また、日本に上陸した台風はありません。

(1)台風の発生数が少ない。

 台風の発生数は22個(平年値26.7個)です(図1)。5月に4個発生しましたが、多くの台風が発生する7~10月の発生数が12個(平年値18.5個)にとどまりました(図2)。また、発生場所に注目すると、北緯20度以南、東経140度以東で1個(平年値8.3個)しか発生していません(図3)。これは北西太平洋の熱帯域で平年より高気圧が強く、積乱雲の発生が抑えられたことが一因です。

(2)日本への接近数と上陸数

 日本への接近数は9個(平年値10.8個)で、地域別では伊豆・小笠原諸島以外のすべての地域で平年値を下回っています(表2)。また、台風上陸なし(平年値2.6個)は2000年(平成12年)以来のことで、1951年(昭和26年)の台風統計開始以降4回目となります(図1)。これは台風の発生数が少なかったことと、高気圧が平年より日本の南や西に張り出し、日本に北上せず東シナ海や中国大陸へ進む台風が多かったことが一因です。

2.台風進路予報の精度

 今年は、台風第6号と第22号の予報誤差が大きかったことが影響して、72時間予報の予報誤差が300kmを超えました(図5)。このような年ごとの変動はありますが、数値予報技術の進展に伴い台風進路予報の精度は向上しています。近年の精度向上を踏まえ、気象庁は今年5月に予報円(注)を改善(縮小)しました。その結果、予報円は当初の想定通り昨年より平均15~20%小さくなり、かつ、予報円の定義に沿った結果(概ね70%の割合で台風の中心が予報円に入った)となっています(表1)。


(注)およそ70%の確率で台風の中心が位置すると予想される範囲

問い合わせ先

気象庁予報部予報課太平洋台風センター
電話:03-3212-8341(内線3137)

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