季節現象

季節現象

分類 用語 区分 説明
季節現象 ある季節にだけ現れ、その季節を特徴づける生物活動や大気・地面の現象。梅雨、春一番、桜の開花、秋雨、初霜、初雪、初氷、初冠雪など。
春の訪れが早(遅)い 備考 a) 季節予報では、3月の平均気温が「高い(低い)」と予想されるとき。
b) 3か月予報で用いる。
春めく 備考 意味が曖眛なので発表文には使用しない。
菜種梅雨 菜の花の咲く頃の長雨。
× 桜前線 桜の開花日の等期日線。
× 花曇り 桜の咲く頃の曇り。
備考 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。
× さみだれ 梅雨期の雨(旧暦五月の雨、「五月雨」と書く)。
備考 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。
さつき晴れ 5月の晴天。
備考 本来は旧暦の5月(さつき)からきたことばで、梅雨の合間の晴れのことを指していた。
梅雨 晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間。
備考 梅雨前線のように「ばいう」と読む場合もあるが、単独では「つゆ」と読む。
× 梅雨のような天候 備考 いずれも意味が曖眛である。気温、降水量などを具体的に示して用いる。
× 梅雨らしい 備考
× 顕著な梅雨 備考
梅雨のはしり 梅雨に先立って現れるぐずついた天気。
梅雨入り 梅雨の期間に入ること。
梅雨入り(明け)の発表 備考 数日から一週間程度の天候予想に基づき、地方予報中枢官署が気象情報として発表する。情報文には予報的な要素を含んでいる。「梅雨入り(明け)の宣言」は使用しない。
× 入梅 梅雨入り。
梅雨の中休み 梅雨期間の中で現れる数日以上の晴れ、または曇りで日が射す期間。
× 梅雨寒 梅雨期間に現れる顕著な低温。
備考 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。
× 陽性の梅雨 強い雨が降ったかと思うと晴天が現れたりするような、雨の降り方の変化が激しい梅雨。気温は高めになることが多い。
備考 意味が曖昧なので予報、解説には用いない。
× 陰性の梅雨 あまり強い雨にはならないが、曇りや雨の天気が長く続く梅雨。気温は低めになることが多い。
備考 意味が曖昧なので予報、解説には用いない。
空梅雨 梅雨期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ない場合をいう。
梅雨明け 梅雨の期間が終わること。
× 出梅 梅雨明け。
梅雨の戻り 梅雨明け後に現れるぐずついた天気。
秋の訪れが早(遅)い 備考 a) 季節予報では、9月の平均気温が「低(高)い」)と予想されるとき。
b) 3か月予報で用いる。
秋めく 備考 意味が曖眛なので発表文には使用しない。
秋雨 秋に降る雨、長雨になりやすい。
備考 a) おおむね、8月後半から10月にかけての現象だが、地域差がある。
b) 季節予報では主に解説などで用いる。予報文では「曇りや雨の日が多い」などとする。
× 秋雨模様の天気 備考 意味が曖眛なので用いない。
秋の長雨 9月頃に現れる長雨(曇りの日があってもよい)。
秋りん 秋の長雨。
秋晴れ 秋のよく晴れわたった天気。
× 紅葉前線 カエデの紅葉日の等期日線。
小春日和 晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天。
冬の訪れが早い 備考 a)季節予報では、11月の平均気温が「低い」と予想されるとき。
b)寒候期予報および3か月予報で用いる。
初雪 8月1日から翌年の7月31日までに初めて降る雪。みぞれでもよい。
初冠雪 8月1日から翌年の7月31日までに山麓の気象官署から見て、山頂付近が初めて積雪などで白く見えること。
備考 富士山では、富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日を初冠雪としている。
根雪 冬の期間中に積もった雪が、長期間消えずに残っている状態。
備考 a)積雪の継続期間は30日以上とする。
b)気象庁の統計では「長期積雪」という。
× 終雪 この冬最後に降る雪。みぞれでもよい。
備考 「初雪」に相対する用語だがあまり一般的ではない。
× 終雪日 冬から春にかけて、一番最後に雪の降った日。
備考 専門的な用語のため予報、解説には用いない。