統計方法の変更

統計方法を変更します

 気象庁では、気象官署における地上気象観測、地域気象観測(アメダス)、高層気象観測のデータをもとに月平均気温など、さまざまな統計値を算出し公表しています。このたび、これらの統計値をより一層有効に利用していただくため、統計方法を改善します。

 気象庁で行う気象統計には、以下の2つの作業があります。

  • 観測データをもとに日平均気温などの日別値を準即時的に計算し、それらの日別値から旬・月別値などを計算する
  • それらの統計値から“統計開始からの極値・順位値”などの値を計算する

 新しい統計方法を用いて、過去の気象官署やアメダスのデータにさかのぼって1,2の作業を行いました。再統計した毎年の値(1の結果)、およびそれらを反映させた“統計開始からの極値・順位値”などの値(2の結果)を、平成17(2005)年6月1日から使用しています。

 主な変更箇所は下記PDFファイルにまとめましたのでご参照下さい。また、より詳細な情報は気象観測統計の解説をご覧下さい。

過去の気象データ検索での変更点

 「過去の気象データ検索」では、2005年6月1日より新しい統計方法を適用した値で表示しています(1990年までの気象官署を除く)。

 値の品質に関する新旧の表示方法の違いは次のとおりです。

毎時の値(観測した値)

新しい統計方法 従来の統計方法
気象官署 アメダス 気象官署 アメダス
正常値
参考値 # 値 *1 未定義 *1
欠測 × /// 欠測 ///
観測しない 空欄 空欄

*1 2005年1月1日以降に参考値として修正した場合は「#」とします。

毎日・旬・月・年の値(統計した値)

統計に用いた資料数の割合 *2 新しい統計方法 従来の統計方法
気象官署 アメダス 気象官署 アメダス
正常値 100%
準正常値 *3 80%以上 値)
資料不足値 *4 80%未満 値] *5
資料なし 0% × /// 欠測 空欄
統計しない - 空欄 空欄

*2 統計項目により若干異なります。

*3 統計値を求める対象となる資料の一部が欠けているが、その数が許容する範囲内である値です。

*4 統計値を求める対象となる資料が許容する範囲を超えて欠けている値です。資料不足値は、完全値及び準完全値よりも品質が低下しますが、統計方法によっては、有効に活用することができます。ご利用に際しては十分留意願います。

*5 資料不足値を定義していません。資料なしと同じ扱いとなります。

再統計

再統計の範囲
気象官署の値 1991年1月1日から
アメダスの値 1976年1月1日から