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平成27年12月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成28年1月12日

概要

平成27年12月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
       全国で震度3以上を観測した地震の回数は14回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は73回でした。

    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、当分の間、本震発生前に比べ活発な地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。震度1以上を観測した地震は53回(最大震度4以上を観測した地震はなかった)発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。

  • 火山活動
     口永良部島の新岳では、2015年6月19日の噴火以降、噴火は観測されていません。5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低くなっているものの、引き続き噴火の可能性があり、火砕流に警戒が必要です。噴火に伴う大きな噴石の飛散が予想される新岳火口から概ね2kmの範囲、及び火砕流の流下による影響が及ぶと予想される新岳火口の西側の概ね2.5kmの範囲では、厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。
     西之島では、今後も新たに形成された陸地にある火口で噴火活動が継続すると考えられます。西之島の中心から概ね4km以内では噴火に警戒してください。
     吾妻山では、大穴火口からの噴気活動はやや活発な状態が続いています。大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     草津白根山では、湯釜火口内北東部や北壁及び水釜火口の北から北東側にあたる斜面で熱活動の活発な状態が継続しています。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     浅間山では、引き続き火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     御嶽山では、火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     阿蘇山の中岳第一火口では、当分の間は火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
     霧島山(新燃岳)では、火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     桜島では、火山活動は低下していますが、これまでも噴火を繰り返しており、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生すると考えられます。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     諏訪之瀬島の御岳火口では、今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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