新しい風洞の完成について
報道発表日
平成24年3月12日
概要
気象庁の新しい風洞が、気象庁気象測器検定試験センター(茨城県つくば市)に新たに完成し、4月から運用を開始します。
本文
気象庁では、気象官署やアメダスの風の観測精度を維持するため、「風洞」と呼ばれる装置で実際に風を発生させて、定期的に風速計の検査を行っています。また、政府、地方公共団体や、民間企業等が防災等の目的で観測を行う場合にも一定の観測精度を保つため、気象庁の風洞で風速計の精度の検査が行われています。
今般、この風速計の検査を行う風洞が、気象庁気象測器検定試験センター(茨城県つくば市)に新たに完成しました。新たに設置された風洞は、気象庁における三代目の風洞です(別紙参照)。現在の風洞(気象庁本庁(東京都大手町))は完成から約50年たち、老朽化のために今回更新したものです。
新風洞は、現在の風洞に比べ、風の制御が容易になり、風速1メートル毎秒以下の弱風域から100メートル毎秒を超える強風域までの広い測定範囲で、短時間に安定した空気の流れを発生することができます。
新風洞では、風速計1台当たりの検査時間が短縮され、より多くの風速計を検査することが可能になります。近年、地方公共団体や民間企業等では、気象観測施設の展開が進められており、このようなニーズにも速やかに対応できると期待されます。
問い合わせ先
気象庁観測部計画課検定管理官 (電話) 03-3212-8341 内線4183,4180