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平成23年6月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成23年7月8日

概要

平成23年6月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     6月2日11時33分に新潟県中越地方でM4.7の地震が発生し、新潟県十日町市で最大震度5強を観測しました。
     6月30日08時16分に長野県中部でM5.4の地震が発生し、長野県松本市で最大震度5強を観測しました。国土地理院のGPS観測結果では、この地震に伴う地殻変動が観測されました。
     このほか、「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震が、岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。
     全国で震度3以上を観測した地震の回数は78回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は277回でした。
     国土地理院のGPS観測結果では、「平成23 年(2011年)東北地方太平洋沖地震」後の余効変動が継続していますが、その変動速度は小さくなってきています。

     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、16日、23日、29日に噴火が発生しました。また、国土地理院のGPS観測結果では、霧島山周辺で、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」、「都城2」-「えびの」の基線において、新燃岳で1月26日に噴火が発生して以降、2月1日まで顕著な縮みの傾向が見られ、2月1日以降、これらの基線間ではわずかに伸びの傾向が見られます。新燃岳の北西地下深くのマグマだまりには深部からのマグマの供給が続いており、マグマだまりから新燃岳へ多量のマグマが上昇すれば、噴火活動が再び活発化する可能性があります。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     桜島では、昭和火口で爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。引き続き活発な噴火活動が継続しますので、火山活動の推移に注意する必要があります。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、やや多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     阿蘇山では、10日以降噴火は発生しておらず、火口底温度の低下や湯だまり量の増加が確認され、火山活動は低下していることから、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断し、20日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引き下げました。
     諏訪之瀬島では、今期間噴火は発生しませんでしたが、長期にわたり噴火を繰り返しています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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