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平成23年5月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成23年6月8日

概要

平成23年5月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     5月6日02 時04 分に福島県浜通りでM5.2 の地震が発生し、福島県いわき市で最大震度5弱を観測しました。また、5月25 日05 時36 分に福島県浜通りでM5.0 の地震が発生し、福島県いわき市で最大震度5弱を観測しました。
     このほか、「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震が、岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。
     全国で震度3以上を観測した地震の回数は98 回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は378 回でした。
     国土地理院のGPS観測結果では、「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」後の余効変動が継続しています。

     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火は発生しませんでした。新燃岳の噴火活動は低下してきています。しかし、新燃岳の北西地下深くのマグマだまりには深部からのマグマの供給が続いており、マグマだまりから新燃岳へ多量のマグマが上昇すれば、噴火活動が再び活発化する可能性があります。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
    また、国土地理院のGPS観測結果では、霧島山周辺で、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」、「都城2」-「えびの」の基線において、新燃岳で1月26日に噴火が発生して以降、2月1日まで顕著な縮みの傾向が見られました。2月1日以降、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」、「都城2」-「えびの」間ではわずかに伸びの傾向が見られます。
     桜島では、昭和火口で爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。31日に海上自衛隊の協力を得て行った上空からの調査では、昭和火口の火口底に赤熱した溶岩を確認しました。引き続き活発な噴火活動が継続しますので、火山活動の推移に注意する必要があります。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、やや多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     阿蘇山では、中岳第一火口で15日と16日にごく小規模な噴火が発生し、16日午前に、灰白色の噴煙が火口縁上500mまで上がったことから、同火口から概ね1kmの範囲に大きな噴石を飛散させる噴火が発生する可能性があると判断し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げました。その後、ごく小規模な噴火が継続しています。中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
     諏訪之瀬島では、爆発的噴火を含む噴火が断続的に発生し、噴火活動は活発に経過しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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