「気候情報に関する東京会議」の開催について
報道発表日
平成21年5月21日
概要
気象庁は、本年7月に、「気候情報に関する東京会議」を開催します。
会議では、アジア太平洋地域の気象機関と気候情報利用機関等を招いて、両者の連携の抜本的な強化による利用者本位の気候情報提供・利用に関する枠組みの構築について検討を行うとともに、7月8日は公開シンポジウムを開催します。
本文
気象庁は、本年12月にコペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)や本年8月末~9月にジュネーブで開催される「第3回世界気候会議(WCC-3)」で予定されている気候に関する新たな世界的な枠組み作りに貢献するため、より良い気候情報による安全・安心・持続可能な社会を目指して「気候情報に関する東京会議」を開催します(平成21年7月6日(月)~8日(水))。
この会議では、アジア太平洋地域の気象機関と気候情報利用機関(農業、水資源等の気候に係る分野)等(26カ国、52名)を招いて、両者の連携の抜本的な強化による利用者本位の気候情報提供・利用に関する枠組みの構築について検討を行います。最終日(7月8日)には、気候情報の利活用の現状と見通し等について、広く一般の方にも知ってもらうとともに、世界第一線の研究者も含め幅広い意見をもとめるため、下記のとおり公開シンポジウムを開催します。会議の成果は、WCC-3に向けた提言としてとりまとめる予定です。
記
1 期 日 平成21年7月8日(水)
時 間 受付・開場 9:00 開演 9:30 終演予定 13:00
2 場 所 学術総合センター(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
3 実 施
主催: 国土交通省気象庁
後援: 世界気象機関、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、環境省、国際協力機構
4 実施内容
開 会
挨拶 加納 時男 (国土交通副大臣)
「気候情報に関する東京会議の提言について」
佐伯 理郎 (気象庁地球環境・海洋部長)
1) 「第3回世界気候会議について」
アビナシュ・ティアギ (WMO気候・水部長)
本年8月末~9月にスイス・ジュネーブで開催される「第3回世界気候会議」では、気候情報の利活用に向けた世界的な枠組み作りが検討される予定です。
世界気象機関 気候・水部長のアビナシュ・ティアギ博士には、この会議の意義と予想される成果について講演していただきます。
2) 「気象キャスターの情報発信と役割」
半井 小絵 (気象キャスター)
テレビ等で気象キャスターとして活躍中の半井小絵さんには、気象や気候に関する情報を伝える専門家としての観点から講演いただきます。
気象・気候に関する情報を視聴者にわかりやすく伝えるための工夫や心がけていることなどを、エピソードを交えてお話いただく予定です。
3) 「農業分野における気候情報の利活用の事例」(仮題)
ロジャー・ストーン(豪州南クイーンズランド大学教授)
豪南クイーンズランド大学の気候学者のロジャー・ストーン教授からは、オーストラリアの農業で季節予報やエルニーニョ予測といった気候情報が実際にどのように活用されているか紹介していただきます。
気候情報を農業分野の利用者に伝え、共有するために行っている研究集会などの取り組みについてもお話していただきます。
4) 「今後の気候情報への期待」
木本 昌秀 (東京大学気候システム研究センター教授)
地球シミュレータの登場を契機に気候のコンピュータモデルは格段の進歩を遂げつつ あります。
季節予報や近未来の温暖化予測での新しい可能性、そして「使える」よう になってきた気候予測情報の社会各方面での応用の可能性などについてお話しいただきます。
閉 会
挨拶 櫻井 邦雄 (気象庁長官)
※日英同時通訳あり。
5 参加方法
・入場無料、定員400名(先着順)
・メール、FAX、はがきまたは封書により、事前予約が必要です。
・応募の詳細につきましては、下記ページをご覧下さい。
※公開シンポジウム参加のお申し込みは締め切りました。
問い合わせ先
総務部企画課国際室
電話 03-3212-8341(内線)2262