平成21年1月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成21年2月6日
概要
平成21年1月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
1月4日にニューギニア付近でM7.6の地震が発生し、この地震により伊豆・小笠原諸島、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸、沖縄県で津波を観測しました。
1月16日に千島列島東方〔千島列島〕でM7.4の地震が発生し、この地震により父島で小さな津波を観測しました。
なお、1月中に震度5弱以上を観測した地震はありませんでした。
全国で震度1以上を観測した地震の回数は96回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は73回でした。
国土地理院のGPS観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。
震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。
- 火山活動
浅間山では、傾斜変動と火山性地震の増加により、火口から4キロメートルの範囲に影響を及ぼす噴火が切迫していると予想し、2月1日に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。その後、2日01 時51 分頃に小規模な噴火が発生しました。またこの噴火により、弾道を描いて飛散する大きな噴石が、火口の北側約1キロメートルまで飛散するのを確認しました。
桜島では、2月1日から2日にかけて、昭和火口で8回爆発的噴火が発生しました。このことから噴火活動が活発化する傾向にあると判断し、2月2日に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。
口永良部島では、GPSによる地殻変動観測で、新岳火口浅部の膨張を示す変化が続くなど、依然として火山活動が高まった状態となっており、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
雌阿寒岳では、ポンマチネシリ火口の噴煙はやや多い状態で推移しました。雌阿寒岳では、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いており、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
諏訪之瀬島では、小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)
資料全文
- 平成21年1月の地震活動及び火山活動について[PDF形式:12KB]
- 別紙1その1(日本の主な地震活動の概要)[PDF形式:107KB]
- 別紙1その2(北海道~沖縄の主な地震活動)[PDF形式:949KB]
- 別紙1その3(東海地域の地震活動)[PDF形式:512KB]
- 別紙1その4(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式:169KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式:255KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式:45KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式:83KB]
参考資料
- 平成21年1月に震度1以上を観測した地震[PDF形式:311KB]
- 緊急地震速報の提供状況について[PDF形式:334KB]
- 平成21年2月1日以降に発生した主な地震活動について[PDF形式:185KB]
- 光波測距で捉えられた浅間山火口直下の膨張[PDF形式:575KB]
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。