時に関する用語

年の用語
分類 用語 区分 説明

おととし 備考 a)(一昨年)とも書く。
b) これより前は暦年を用いる。

きょねん 備考 a)(去年)とも書く。
b) さくねん(昨年)を用いることもある。観測の統計値な どの記述の際、「昨年比」という使い方もある。

ことし 備考 (今年)とも書く。

らいねん 備考 (来年)とも書く。

さらいねん 備考 a)(再来年)とも書く。
b) これより後は暦年を用いる。

平年(値)
平均的な気候状態を表すときの用語で、気象庁では30年間の平均値を用い、西暦年の1位の数字が1になる10年ごとに 更新している。
例年
いつもの年。
用例 例年だとこの季節には ・・・・・ 。
月の用語
分類 用語 区分 説明

先月 備考 これより前は暦月を用いる。

今月


来月 備考 これより後は暦月を用いる。
日の用語
分類 用語 区分 説明

おととい 備考 a)(一昨日)とも書く。
b) これより前は暦日を用いる。

きのう 備考 (昨日)とも書く。

きょう 備考 (今日)とも書く。

あす 備考 (明日)とも書く。

あさって 備考 a)(明後日)とも書く。
b) これより後は暦日を用いる。
継続の用語
分類 用語 区分 説明
× 終日 一日中。

きょう一杯
予報発表時から24時まで。

あす一杯
あすの0時から24時まで。
× ~より~にかけて ~から~にかけて。
備考 時、場所の起点には「から」を用いる。
× 一両日 きょうもあすも。
備考 「ここ一両日」も同義。

2~3日
今日を含めて2~3日を指し、状況によって過去の期間をいう場合と未来の期間をいう場合がある。
用例 ここ2~3日は気温が低かった。
ここ2~3日は気温が低い見込み。
備考 できるだけ具体的な期間を用いる。

数日
4~5日程度の期間。
備考 できるだけ具体的な期間を用いる。

しばらく
2~3日以上で1週間以内の期間を指し、状況によって過去の期間をいう場合と未来の期間をいう場合がある。
備考 a) 乾燥注意報の本文において用いられることがある。また、週間天気予報などでも用いる。
b) 季節予報の発表文には使用しない。
c) できるだけ具体的な期間を用いる。
d)「ここしばらく」も同義。
× 当分 しばらく。

今の時点からあと「しばらく」の期間。
備考 a) 期間を明記するように努める。
b)「ここ当分」も同義。
一日の時間細分の用語 (府県天気予報の場合の時間細分は 別図 による)
分類 用語 区分 説明

未明
午前0時から午前3時頃まで。 別図 参照。

夜明け
日の出の前の空が薄明るくなる頃。
× 夜明け前
日の出の前2時間くらい。
明け方。

明け方
午前3時頃から午前6時頃まで。 別図 参照。
備考 夜が明ける頃を指す用語であるが、予報用語としては上記の意味で用いる。
× 明け方前
「夜明け前」と同じ。

早朝
一般の人が活動を始める前。季節、地域にもよるが「夜明け」からおよそ1~2時間。


午前6時頃から午前9時頃まで。 別図 参照。
備考 a)「朝方」、「朝のあいだ」も同じ意味だが、これらは予報用語としては用いない。                      
b)「朝の最低気温」と用いるときは0時から9時。

午前中 備考 一般には午前0時から正午までだが、5時予報、11時予報 の「今日」の予報では、発表時から正午までの期間に対して用いる。 別図 参照。
× 備考 a) 単独使用はしない。次項の複合語(昼頃、昼前、昼過ぎ)として用いる。
b)「正午」「日の出から日没(昼間)」の二義があるが、後者の意味では対象時間が長いので用いない。

昼頃
正午の前後それぞれ1時間を合わせた2時間くらい。 別図 参照。

昼前
午前9時頃から12時頃まで。 別図 参照。

昼過ぎ
12時頃から15時頃まで。 別図 参照。

午後
12時から24時まで。 別図 参照。
備考 現象が夕方過ぎから始まるようなときには「午後」を用いず「夜のはじめ頃」、「夜遅く」など夜の時間区分に関する用語を用いる。

夕方
15時頃から18時頃まで。 別図 参照。
備考 日の暮れ頃を指す用語であるが、予報用語としては上記の意味で用いる。

昼過ぎから夕方にかけて 用例 「 ・・・・ 昼過ぎから夕方にかけて、にわか雨か雷雨」。
× 午後から夕方にかけて 昼過ぎから夕方にかけて。
備考 「午後」は12~24時であり、「夕方」を含むので「午後から夕方にかけて」は不適当な表現である。
× 夕刻 夕方。
× 夕方前 夕方。
× 夕方過ぎ 夜のはじめ頃。

夜のはじめ頃
18時頃から21時頃まで。 別図 参照。


18時頃から翌日の午前6時頃まで。府県天気予報では日界が24時のため、18時頃から24時まで。 別図 参照。
備考 対象とする時間が長いので、単独では用いないように努め、「夜のはじめ頃」などの用語や時刻を用いて時間を特定することが望ましい。
× 夜間 夜。

夜遅く
21時頃から24時頃まで。 別図 参照。
× 夜更けて 「夜遅く」など時間に合わせて適切な用語を用いる。
備考 対象時間が不明確な用語なので用いない。
× 夜半
0時の前後それぞれ30分間くらいを合わせた1時間くらい。
備考 日常的に使われることが少なくなっている用語なので用いない。
× 夜半頃
0時の前後それぞれ1時間くらいを合わせた2時間くらい。
備考 日常的に使われることが少なくなっている用語なので用いない。
× 夜半前
0時の前、2時間くらい。
夜遅く。
× 夜半過ぎ
0時の後、2時間くらい。
午前0時から午前2時頃まで。
× 備考 単独では使用はしない。「日暮れからしばらくの間(夜のはじめ頃)」と「夜」の二義がある。
× 一晩中 夜通し。

朝晩
午前0時頃から午前9時頃までと、18時頃から24時頃まで。

朝夕
午前0時頃から午前9時頃までと、15時頃から18時頃まで。

日中
午前9時頃から18時頃まで。 別図 参照。
予報で「明日(今日)日中の最高気温」と用いるときは9時から18時。
用例 今日に対する予報「北の風 日中 南の風」。
備考 今日に対する予報では、5時予報、11時予報で使用する。
昨日、今日、明日の細分用語
分類 用語 区分 説明
× 昨夕 きのうの夕方。
× 昨夜(来) ××日の夜(から)。
備考 日界をはさむ期間であり、誤解を招くおそれがあるので具体的な日時を用いる。
例えば、21日の明け方に発表する気象情 報の中で「昨夜」を用いた場合、20日の日の出までの夜を指すのか、21日の日の出までの夜を指すのかが不明確になる。
「20日の夜(から)」を用いた場合は後者の夜を指す。
× 昨晩 ××日の夜。
備考 「昨夜」と同じ理由で不明確なので、具体的な日時を用いる。
× 昨日来 きのうから。

けさ 備考 (今朝)とも書く。
× 今夕 きょうの夕方。
× 今晩 今夜。
× 明朝 あすの朝。
時刻の用語
分類 用語 区分 説明
× 24時 時刻として用いる場合には0時を用いる。
期間の終点を24時とした方がわかりやすい場合は、用例のように24時とも表現する。
0時。
用例 朝晩:午前0時頃から午前9時頃までと、18時頃から24時頃まで
備考 a) 気象庁における予報、注意報・警報、気象情報では、24時制を用いる。
b) 新聞、テレビなどの報道では「午前・午後」を用いている。したがって、報道用として用いる場合は次の例のように言い換える。ただし、午後0時に対しては正午を用いる。また、午前6時20分前のような用い方はせず、午前5時40分とする。
 例、13時   → 午後1時
    0時   → 午前0時
   12時20分 → 午後0時20分
時間経過などを表す用語
分類 用語 区分 説明

一時
現象が連続的に起こり、その現象の発現期間が予報期間の1/4未満のとき。
備考 時刻の1時とまぎらわしいので、「 ・・・ 午後一時雨」とはせずに「・・・・ 午後には一時雨」とする。

時々
現象が断続的に起こり、その現象の発現期間の合計時間が予報期間の1/2未満のとき。
備考 a) 府県天気予報でいう現象の「連続的」と「断続的」は、次のように取り決める。
  「連続的」・・・・・ 現象の切れ間がおよそ1時間未満。
  「断続的」・・・・・ 現象の切れ間がおよそ1時間以上。
ここでおよそ1時間とは、気象官署以外での現象の確認の難しさを考慮したものである。ただし、季節予報では1日またはそれ以上の期間を単位とする。
b) 現象が「一時」現れるとき、および連続現象が予報期間の1/4以上1/2未満のときはその発現時間帯を指定するように努める。例えば、「曇り午後には一時雨」、「曇り日中晴れ」。

のち
 予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を示すときに用いる。
備考 (後)とも書く。
「・・・ のち ・・・」は大局的な傾向を表す用語であるから可能な限り用いないで、具体的な時間帯を示すように努める。
例えば「晴れのち曇り」は「晴れ昼過ぎから曇り」などとする。ただし、以下の3点については例外とする。
a) 時間帯を示す用語が2つになる時は一方に「のち」を用いる。その際の時間指定は降水現象を優先する。例えば「晴れ昼過ぎから曇り夕方から雨」とはせずに「晴れのち曇り夕方から雨」などとする。
b) 明後日予報などで具体的な時間帯を示す精度がない場合は「のち」も用いる。
c) 風、波の予報では「のち」も用いる。

次第に
ある現象が(順を追って)だんだんと変わるときに用いる。
用例 風が次第に強くなる。

続く 用例 いま降っている雨は夕方まで続き、夜には次第に止む。
備考 ある現象の持続することが、情報価値のある場合は「続く」を用いる。

はじめ(のうち)
予報期間の初めの1/4ないし1/3くらい。週間天気予報では予報期間の初めの1/3くらい。
備考 a) 今日、明日、明後日に対する予報では、朝の9時くらいまで。今夜に対する予報では、19時くらいまでとなる。
ただし、今日に対する予報では、「朝」を、今夜に対する予報では、「夜のはじめ頃」を用いることが望ましい。
b) 週間天気予報で使用する場合は、日付を併記することが望ましい。

いま 用例 いまは晴れているが、次第に曇ってくる。
いまの気温は20度。

現在 用例 ××時現在の台風の位置。
備考 観測の成果を発表するときに用いる。
× 今期間 (週間天気予報では)向こう一週間。

中頃(半ば)
季節、週間天気予報では、予報期間の中間の1/3くらい。
備考 使用する場合は日付を併記することが望ましい。

終わり
季節、週間天気予報では、予報期間の終端前1/3くらい。
備考 使用する場合は日付を併記することが望ましい。
上記の1/3は一応の目安である。

前半(後半)
季節、週間天気予報では、予報期間の前(後ろ)半分。
× 期末 期間の終わりころ。
週末
土、日曜日。
備考 週間天気予報文の中では、期間の終わりとまぎらわしいので用いない。
× 旬末 備考 「××日頃」のように日付けを明記する。

周期的
期間中に何回か繰り返される天気変化のこと。
用例 気圧の谷が周期的に通る。

~の日がある
a) 週間天気予報では、記述した現象の発現期間が予報期間内で1~2日あるとき。
b) 季節予報では、記述した現象の発現期間が予報期間の1/2未満のとき。
備考 暖・寒候期予報には用いない。

~の時期がある
記述した現象が連続的に起こり、その現象の発現期間が予報期間の1/2未満のとき。

~の日が多い
記述した現象が予報期間の1/2以上発現するとき。
備考 平年に比べていうときは、その旨明記する。
しばしば 備考 意味が曖眛なので発表文には用いない。
予報期間(予報期間の区切りは 別図 による)
分類 用語 区分 説明

きょう(今日)
5時、11時発表の天気予報では「発表時刻から24時まで」。

こんや(今夜)
17時発表の天気予報では「発表時刻から24時まで」。

あす(明日)
天気予報では「明日の0時から24時まで」。

あさって(明後日)
天気予報では「明後日の0時から24時まで」。
季節を表わす用語
分類 用語 区分 説明
△    盛夏
おおよそ梅雨明けから8月いっぱいの期間。
ただし北海道ではおおよそ7月から8月いっぱいの期間。

暖候期
4月から9月までの期間。
備考 暖候期予報では、3月から8月までを予報期間としている。

寒候期
10月から3月までの期間。
備考 寒候期予報では、10月から2月までを予報期間としている。


3月から5月までの期間。


6月から8月までの期間。


9月から11月までの期間。


12月から2月までの期間。

半旬
連続する5日の期間で、区切り方により通年半旬と暦日半旬がある。
通年半旬:毎年1月1日から始まる5日毎の期間。
暦日半旬:毎月を1日から5日毎に区切った期間。


暦日の日付の1桁目が1で始まる、連続する10日(21日から始まる旬は月の末日まで)の期間。

寒候年
特に断りが無い限り、前年8月1日から当年7月31日までの期間。例えば、2022寒候年は2021年8月1日から2022年7月31日までの期間。
用例 2022寒候年。

累年
複数年にわたる期間。
用例 累年の平均値。累年の極値。

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