「令和6年能登半島地震」について(第15報)-引き続き活発な地震活動に注意-

報道発表日

令和6年1月29日

概要

 地震活動は依然として活発な状態です。今後2~3週間程度、最大震度5弱程度以上の地震に注意してください。
 引き続き、強い揺れを伴う地震への注意をお願いします。また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意する必要があります。

本文

〇地震活動の状況
 1月1日に発生したM7.6(最大震度7)の地震から4週間が経過し、地震の発生数は増減を繰り返しながら大局的には緩やかに減少しています(別添1)が、平成16年(2004年)新潟県中越地震や平成28年(2016年)熊本地震などと比較しても、地震回数は多く推移しています(別添3)。
 今回の地震の活動域は、能登半島及びその北東側の海域を中心とする北東-南西に延びる150㎞程度の範囲に広がっています(別添5)。

〇今後の活動の見通し
 1月1日に発生したM7.6の地震の発生前と比較すると、石川県能登地方ではこの1週間(1月22日以降)でも震度1以上を観測する地震が52回発生するなど、地震活動は依然として活発な状態です。今後2~3週間程度、最大震度5弱程度以上の地震に注意してください。最大震度5強以上の地震についても、M7.6の地震発生当初に比べ、発生する可能性は1/10程度と徐々に低くなってきているものの、平常時と比べると依然として発生しやすい状況にあります(別添2)。
 なお、日本海沿岸の大地震である昭和39年(1964年)の新潟地震(M7.5)や昭和58年(1983年)日本海中部地震(M7.7)、平成5年(1993年)北海道南西沖地震(M7.8)の際には、最大の地震の約1か月後に大きな規模の地震が発生しています(別添4)。昨年12月までと比べて地震活動の範囲は広がっており、これまでより広範囲で強い揺れを観測しています。また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意する必要があります。
 1月15日に開催された地震調査研究推進本部地震調査委員会で詳細な検討がなされた結果、「これまでの地震活動及び地殻変動の状況を踏まえると、2020年12月以降の一連の地震活動は当分続くと考えられる。特に今回の活動域及びその周辺では、今後強い揺れや津波を伴う地震発生の可能性がある。」とも評価されています。

〇防災上の留意事項
 1月1日に発生したM7.6の地震により揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっていますので、復旧活動などを行う場合には今後の地震活動や降雨・降雪の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。

〇震度1以上の地震回数(29日12時00分現在)
 1月1日16時以降、震度1以上を観測した地震が1543回発生(震度7:1回 震度6弱:1回 震度5強:7回 震度5弱:8回 震度4:45回 震度3:159回 震度2:396回 震度1:926回)。

問合せ先

(全般について)
地震火山部 地震津波監視課
電話 03-3434-9041
(地震活動について)
地震火山部 地震火山技術・調査課
電話 03-3434-9040

資料全文


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