2023年の天候のまとめ(速報)

報道発表日

令和5年12月22日

概要

  • 日本の年平均気温及び日本近海の平均海面水温はいずれも、これまでの1位の記録を大きく上回って統計開始以降最も高い値となる見込みです。
  • 世界の年平均気温も、これまでの1位の記録を大きく上回って統計開始以降最も高い値となる見込みです。世界各地で異常高温が発生し、各国の月平均気温や季節平均気温の記録更新が報告されました。

本文

    日本の天候等について(別紙1-1、1-2参照)

  • 2023年の日本の年平均気温偏差は+1.34℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1898年以降、これまで最も高い値だった2020年の+0.65℃を大きく上回り、最も高い値となる見込みです(図)。特に北・東・西日本でかなり高く、統計を開始した1946年以降、北・東日本では春・夏・秋の3季節連続で季節平均気温が1位の高温、西日本では夏の平均気温が1位タイの高温となりました。
  • 東・西日本太平洋側と沖縄・奄美では、秋の降水量はかなり少なく、日照時間はかなり多くなりました。特に西日本太平洋側では、秋の降水量平年比が48%、日照時間平年比が120%となり、統計を開始した1946年以降、秋として1位の少雨及び多照となりました。
  • 2023年の日本近海の年平均海面水温の平年差は、+1.07℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1908年以降、これまで最も高い値だった2021年の+0.74℃を大きく上回り、最も高い値となる見込みです。
  • 日本の年平均気温偏差の経年変化

    順位平均気温偏差(℃)
    2023+1.34
    2020+0.65
    2019+0.62
    2021+0.61
    2022+0.60
    2016+0.58
    1990+0.48
    2004+0.46
    1998+0.45
    102015+0.39

    図 日本の年平均気温の経年変化(1898~2023年)と順位表(上位10年)。1991~2020年の30年平均値からの偏差で表示。2023年は1~11月の期間から算出した速報値。

    世界の天候について(別紙2-1、2-2参照)

  • 2023年の世界の年平均気温偏差は+0.53℃(1~11月の期間から算出した速報値)で、統計を開始した1891年以降、これまで最も高い値だった2016年の+0.35℃を大きく上回り、最も高い値となる見込みです。
  • 世界各地で異常高温が発生し、中国、ベトナム、ブラジルの国内の日最高気温の記録更新のほか、各国の月平均気温や季節平均気温の記録更新が伝えられました。

本資料は、日本の天候については2023年12月20日まで、日本と世界の平均気温、日本近海の海面水温及び世界の天候については11月までの状況を速報としてまとめたものです。確定値に基づく情報は、2024年1月以降、気象庁HPにおいて順次公開します。


※順位表第9位の年を修正しました(誤: 1999年→正: 1998年)。なお、資料全文の本紙および別紙に誤りはありません。(令和5年12月28日)

問合せ先

電話:03-6758-3900

  • 日本の天候等について
  • (日本の年平均気温)気候情報課 平井(内線4542)
    (日本近海の年平均海面水温)環境・海洋気象課 中村(内線4691)
    (各地の観測データや統計)観測整備計画課 村井(内線4268)
    (天候の要因)気候情報課 楳田(内線4546)
  • 世界の天候について
  • (世界の年平均気温)気候情報課 平井(内線4542)
    (世界の主な異常気象・気象災害)気候情報課 伊藤(内線4548)

資料全文


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