海洋気象観測船「啓風丸」による鳥島近海での軽石の採取について

報道発表日

令和5年11月1日

概要

 海洋気象観測船「啓風丸」は、鳥島近海で海面に点在している軽石を確認・採取しました。採取した軽石は、今後関係機関の協力を得て調査を進めてまいります。

本文

 10月20日、海上保安庁が実施した上空からの観測により、鳥島(火山名:伊豆鳥島)の西方約50kmの海域において、軽石とみられる浮遊物が点在しているのが確認されたことを受け、気象庁では、日本の南の海上での海洋観測を終えた海洋気象観測船「啓風丸」を現場海域に向かわせ、10月27日から31日にかけて軽石の観測を行いました。
 この結果、10月27日、28日及び31日に、鳥島の南西約100kmの海域において、海面に点在している軽石を確認するとともに、それらの一部を採取しました(別紙)。今後、啓風丸は11月2日に東京へ帰港する予定です。

 採取した軽石については、国立大学法人東京大学地震研究所及び国立研究開発法人産業技術総合研究所に提供し、化学組成の分析等を実施いただく予定です。
 なお、気象衛星ひまわりの観測では、今回軽石を採取した付近の活火山(伊豆鳥島、孀婦岩(そうふがん))の周辺において、噴煙等は観測されていません。
 気象庁では、引き続き火山活動及び地震活動について監視し、変化が認められた場合には噴火警報等を発表してまいります。

問合せ先

(啓風丸による軽石の観測・採取に関する問い合わせ先)
 大気海洋部業務課  担当 吉田
 電話 03-6758-3900(内線 4117)

(軽石の分析や周辺の火山の活動状況に関する問い合わせ先)
 地震火山部火山監視課  担当 長谷川、山里
 電話 03-6758-3900(内線 5186、5187)

資料全文


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