今年の南極オゾンホール
報道発表日
令和4年11月25日
概要
今年の南極オゾンホールは、最近10年間の平均値より大きく推移し、その最大面積は、2,640万km2(南極大陸の約1.9倍)でした。南極上空のオゾン層は、年々の変動はあるものの、2000年以降回復が続いています。
本文
気象庁が米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データをもとに解析した結果、
2022年の南極オゾンホールは、9月中旬以降、最近10年間の平均値より大きな面積で推移し、10月5日に今年の最大面積2,640万km2(南極大陸の約1.9倍、最近10年間で2番目に大きい)となりました。南極上空でオゾン層破壊を促進する-78℃以下の低温域が例年より継続して広がっていたことが、大きな面積で推移した要因と考えられます。
今年の南極オゾンホールは気象要因により大きな面積で推移しましたが、今年10月に公表された世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告※によると、
南極上空のオゾン層は、年々の変動はあるものの、2000年以降回復が続いており、1980年頃の水準に回復するのは今世紀半ば以降と予測されています。
※WMO/UNEPオゾン層破壊の科学アセスメント:2022(アセスメント総括要旨)
(https://www.data.jma.go.jp/env/ozonehp/report2022/o3assessment2022.pdf)
図表を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
また、以下のURLにおいてもオゾンホールの状況を公表しております。
問合せ先
大気海洋部 環境・海洋気象課 永井・植村
電話:03-6758-3900(内線4698・4697)