黒潮大蛇行の継続期間が過去最長に

報道発表日

令和4年5月25日

概要

黒潮大蛇行の継続期間が2022年4月で4年9か月となり、1965年以降で最も長くなりました。黒潮の流路の変動は船舶の運航や漁業に影響があるほか、沿岸の低地で浸水などの被害が生じる可能性があるため、引き続き注意が必要です。

本文

2017年8月以降、黒潮は紀伊半島から東海沖で大きく離岸して流れる大蛇行の状態となり、現在もその状態が続いています。判定に十分な資料がある1965年以降、黒潮大蛇行は今回も含めて6回発生しており、2017年8月に始まった今回の大蛇行は、2022年4月で継続期間が4年9か月となり、過去最長となりました。最新の海流の予測資料によれば、向こう1か月も黒潮大蛇行が継続する見通しです。
黒潮の流路は、船舶の経済的な運航コースや、漁場の位置や魚種、沿岸の海洋環境にも影響を与えます。また、黒潮大蛇行時には、黒潮や黒潮から分かれた暖水の影響で、東海地方から関東地方にかけての沿岸で潮位が上昇しやすくなります。台風や低気圧が接近した場合はさらに潮位が高くなり、低地で浸水などの被害が生じる可能性がありますので、引き続き注意が必要です。
気象庁と海上保安庁では、今後も黒潮流路の変動を注意深く監視していきます。

問合せ先

気象庁 大気海洋部 環境・海洋気象課 海洋気象情報室 金子(情報全般について)
 電話:03-6758-3900(内線4745)
海上保安庁 海洋情報部 大洋調査課 森岡(観測について)
 電話:03-3595-3635(直通)

資料全文

参考資料

関連リンク



Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Acrobat Reader DCが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ