今年の南極オゾンホール
報道発表日
令和3年11月17日
概要
今年の南極オゾンホールは、最近10年間の平均値より大きく推移し、その最大面積は、2,480万km2(南極大陸の約1.8倍)でした。南極オゾンホールの2000年以降の縮小傾向は継続しています。
本文
気象庁が米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データをもとに解析した結果、
2021年の南極オゾンホールは、例年と同様に8月に観測され始め、10月7日に今年の最大面積である2,480万km2(南極大陸の約1.8倍)まで拡大しました。
南極オゾンホールの面積は、9月中旬以降、最近10年間の平均値より大きく推移しています。
年ごとの南極オゾンホールの面積は、南極上空の気象状況によって変動があります。
今年は、南極上空の気象状況によりオゾンホールが発達し、
その面積は大きくなりましたが、2000年以降の年最大面積は統計的に有意な縮小傾向を示しています。
世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告※では、南極上空のオゾン層が1980年頃の水準に回復するのは、
今世紀半ば以降と予測されています。
※WMP/UNEPオゾン層破壊の科学アセスメント:2018(アセスメント総括要旨)
(https://www.data.jma.go.jp/env/ozonehp/report2018/o3assessment2018.pdf)
図表を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
また、以下のURLにおいてもオゾンホールの状況を公表しております。
問合せ先
大気海洋部 環境・海洋気象課 永井・植村
電話:03-6758-3900(内線4698・4697)