平年値の更新について ~平年値(統計期間1991〜2020年)を作成しました~

報道発表日

令和3年3月24日

概要

・1991〜2020年の観測値による新しい平年値を作成しました。
・新平年値は、令和3年5月19日から使用します。
・新平年値では現平年値と比べ、年平均気温は全国的に0.1〜0.5℃程度高くなります。降水量は季節によって多くの地点で10%程度多くなります。

本文

  • 平年値の更新と使用開始時期
     平年値は、その時々の気象(気温、降水量、日照時間等)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨等)を評価する基準として利用されるとともに、その地点の気候を表す値として用いられています。
    気象庁では、西暦年の1の位が1の年から続く30年間の平均値をもって平年値とし、10年ごとに更新しています。現在は、1981~2010年の観測値による平年値を使用していますが、今年は平年値を更新する年にあたり、1991~2020年の観測値による新しい平年値を作成しました。
    気象庁では、令和3年(2021年)5月19日に、この平年値の使用を開始します。これにより、季節予報や天候の解説等で用いている各種平年値が新しくなります。

  • 平年値の種類
    • 地上気象観測(157地点)
      主な要素:気温、降水量、日照時間、積雪の深さ、風向、風速、湿度、気圧等
    • アメダス(気温:約900地点、要素により異なる)
      要素:気温、降水量、日照時間、積雪の深さ、風向、風速
    • 高層気象観測(17地点)
    • 生物季節観測(58地点)
    • 梅雨入り・梅雨明けの時期(12地域)
    • 台風の発生数・接近数・上陸数
    • 直達日射量(5地点)

  • 新平年値の特徴(別紙参照)
    【地上気象観測】
    気象官署(特別地域気象観測所を含む)における年平均気温の新平年値は、現平年値よりも全国的に0.1〜0.5℃程度高くなります。日本の平均気温は、長期的に見て、様々な時間スケールの変動を伴いながら上昇しており、1980年代後半から急速に気温が上昇しています。その背景には、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化による長期的な昇温傾向と数十年周期の自然変動の影響があると考えられます。こうした地球温暖化や自然変動の影響に加え、地点によっては都市化も影響していると考えられます。また、降水量は夏の西日本や秋と冬の太平洋側の多くの地点で10%程度多くなります。降雪量は冬の気温上昇の影響の他に、現在の観測測器と比較するための補正の影響も加わり多くの地点で少なくなります。
    【その他】
    • さくらの開花については、新平年値は現平年値とくらべ、ほとんどの気象官署で 1〜2 日早くなります。
    • 台風の発生数、日本への接近数と上陸数のいずれも、新平年値は現平年値から大きな変化はありません。
    • 梅雨入り・梅雨明けの時期についても、新平年値は現平年値から大きな変化はありません。

    ※新平年値の主な要素のデータは、本報道発表資料の付録でご覧いただけます。それ以外の要素は、気象庁ホームページ「平年値ダウンロード」 で閲覧又は入手していただけます。なお、令和3年5月19日以降は、気象庁ホームページで表示している平年値は新平年値に変わります。

問合せ先

電話03-6758-3900(代表)

  • 平年値全般、地上気象観測、アメダス、高層気象観測について
    観測整備計画課 村井(内線4277) FAX 03-3434-9035
  • 生物季節観測について
    観測整備計画課 安部(内線4271) FAX 03-3434-9035
  • 梅雨入り・梅雨明けの時期について
    気候情報課 中三川(内線4547) FAX 03-3434-9123
  • 台風の発生数・接近数・上陸数について
    気象リスク対策課アジア太平洋気象防災センター 笠原(内線4241) FAX 03-3434-9081
  • 直達日射量について
    環境・海洋気象課 中島(内線4713) FAX 03-3434-9125

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