南海トラフ沿いにおける地殻変動監視の強化について

報道発表日

令和2年6月23日

概要

気象庁では、本年6月25日より、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)のひずみ計データを新たに活用し、南海トラフ沿いにおける地殻変動監視を強化するとともに、南海トラフ地震に関連する情報の発表の迅速化を図ります。

本文

 南海トラフ沿いのプレート境界では、通常の地震よりもはるかに遅い速度でゆっくりとプレートがずれ動く「ゆっくりすべり」が発生することがあり、大規模地震の発生に関連性があるものと考えられています。

 気象庁ではこれまで、「ゆっくりすべり」の常時監視を東海地域に設置したひずみ計を用いて行ってきましたが、今般、産総研が運用する愛知県、三重県、和歌山県、愛媛県、高知県のひずみ計(12観測点)のデータをリアルタイムで活用できるようになったことから、本年6月25日11時より、これらのデータを南海トラフ沿いにおける「ゆっくりすべり」の常時監視に活用します。
 これにより、南海トラフ全域において、「ゆっくりすべり」の発生を早期かつ広範囲に検知できるようになり、南海トラフ地震に関連する情報をより迅速に発表することが可能となります。

 気象庁では今後も、産総研の解析技術などの研究成果を取り入れ、南海トラフ沿いにおける異常な現象の検知・解析技術の高度化に取り組んでまいります。

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問い合わせ先

南海トラフ地震の監視、南海トラフ地震に関連する情報について
地震火山部地震予知情報課 担当 宮岡
電話:03-3212-8341(内線4576) FAX 03-3215-2857

産総研のひずみ計観測点について
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門 地震地下水研究グループ 松本
電話029-861-3656

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