今年の南極オゾンホール ~南極オゾンホールの最大面積が1990年以降最小、消滅は最も早く~

報道発表日

令和元年11月20日

概要

  今年の南極オゾンホールは、大規模なオゾンホールが継続してみられるようになった1990年以降で最大面積が最も小さく、消滅が最も早くなりました。南極域上空の気温が高く推移したことなど、気象状況が主な要因とみられます。

本文

  気象庁が米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを基に解析した結果、 2019年の南極オゾンホールは、9月7日に面積が最大(1,100万km2:南極大陸の約0.8倍)となった後、 11月10日に消滅しました。大規模なオゾンホールが継続してみられるようになった1990年以降で、 最大面積は最も小さく、消滅は最も早くなりました。

  今年の南極オゾンホールは、オゾン層破壊物質の濃度が依然として高い状態のため、 ここ数年と同程度の面積になると思われましたが、南極域上空の冬の気温が高い特異な状態となり、 オゾンホールの発達が抑えられました。

   世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告※では、南極上空のオゾン層が1980年頃の水準に回復するのは、 今世紀半ば以降と予測されています。

※WMP/UNEPオゾン層破壊の科学アセスメント:2018(アセスメント総括要旨)
(https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/report2018/o3assessment2018.pdf)

  図表を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。 また、以下のURLにおいてもオゾンホールの状況を公表しております。

問合せ先

地球環境・海洋部 環境気象管理官付 オゾン層情報センター
担当 中村・木村
03-3212-8341(内線4211・4214)

資料全文


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