東南アジア域における空域気象情報に関する国際協力枠組みの発足について
報道発表日
平成30年2月15日
概要
東南アジア域における航空機の安全運航に資するため、気象庁は、空域気象情報(シグメット情報)に関する東南アジア5か国との国際協力枠組みを3月に発足させ、4月から運用を開始します。
本文
近年、世界的な航空交通量の増加を背景に、航空機の安全運航に必要な空域気象情報(シグメット情報)の高度化が強く求められるようになっています。特に東南アジア方面へは我が国からも多くの国際便が就航していることから、航空会社や航空管制機関等のユーザーの協力も得て、平成27年度より、ラオス、ミャンマー、フィリピン、タイ及びベトナムの航空気象関係機関とともに、より良いシグメット情報の作成に向けた検討を共同で進めてきました。
この取組みの有効性が確認できたことから、平成30年3月6日に東京において開催する長官級会合にて標記の国際協力枠組みを正式に発足させ、同年4月、同枠組みによるシグメット情報の運用を開始することとしました。
これにより、東南アジアにおけるシグメット情報のより適時的確な発表が実現し、東南アジア路線の航空機運航の安全性はもちろん、経済性、定時性、快適性等の向上につながると期待されます。
気象庁では今後も、本枠組みにおいてシグメット情報作成のための支援情報・ツールを提供し、継続的な技術支援を行う等、引き続き関係機関と協力して、より良い空域気象サービスの提供を目指します。
【東南アジア5か国の航空気象関係機関】
ラオス気象水文局
ミャンマー気象水文局
フィリピン大気地球物理天文庁
タイ気象局
ベトナム航空交通管理公社
問い合わせ先
気象庁総務部航空気象管理官
03-3212-8341(内線2298、2285)