2017年(平成29年)の台風について(速報)

報道発表日

平成29年12月21日

概要

今年の台風の発生数は平年並の27個でした。日本への接近数は平年より少ない8個で、そのうち4個が上陸しました。

本文

1.今年の台風の特徴

(1)発生状況

台風の発生数は平年並の27個(平年値25.6個)でした。
7月には8個(平年値3.6個)の台風が発生し、台風の統計を開始した1951年以降、7月の発生数としては1971年と並び最多となりました。これは、南シナ海からフィリピンの東海上にかけてと南鳥島の東海上で対流活動が活発となり台風が発生しやすい環境だったためと考えられます。そのほかの月は平年並か少なめの発生数となり、年間の発生数としては平年並となりました。

(2)日本への接近・上陸状況

日本への台風の接近数は平年より少ない8個(平年値11.4個)でした。
日本への台風の上陸数は平年値2.7個より多い4個(第3号、第5号、第18号、第21号)でした。このうち、奄美地方や近畿地方を中心に西日本・東日本の広い範囲に大雨をもたらした台風第5号は、ゆっくりとした速度で複雑な経路を辿ったため、台風の期間は19.00日と長く(平均は5.3日)、1986年第14号の19.25日に次いで2位タイとなりました。また、台風第21号は、上陸時の台風の大きさのデータがある1991年以降、超大型で日本に上陸した初めての台風で、広い範囲で暴風をもたらすとともに、近畿地方を中心に西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨となりました。なお、上陸日の10月23日は歴代3位の遅い記録でした。

2.台風進路予報の精度

台風進路予報の平均誤差は、1日先で82km、3日先で248km、5日先で432kmとなりました。台風進路予報の精度はその年の台風の特徴に起因する年々の変動がありますが、進路予報の精度は長期的に見れば向上しています。

問い合わせ先

気象庁予報部予報課アジア太平洋気象防災センター
03-3212-8341(内線3137)

資料全文

2017年(平成29年)の台風について(確定)


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