秋(9~11月)の天候
報道発表日
平成29年12月1日
概要
2017年(平成29年)秋(9~11月)の天候の特徴は以下のとおりです。
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秋の気温は、沖縄・奄美でかなり高く、北日本で低かった
日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、沖縄・奄美では南から暖かい空気が流れ込みやすかった。このため、秋の気温がかなり高かった。一方、北日本では寒気の影響を受けやすく、秋の気温が低かった。 -
秋の降水量は全国的に多く、西日本と東日本太平洋側でかなり多かった
活発な秋雨前線と台風第18号、第21号、第22号の影響で、秋の降水量は全国的に多く、西日本と東日本太平洋側でかなり多かった。 -
秋の日照時間は、西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった
秋の日照時間は、9月から10月にかけて秋雨前線が停滞しやすかった西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。
本文
1 概況
日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、9月から10月にかけては西日本付近に停滞する秋雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みやすかった。また、9月には台風第18号が、10月には台風第21号、第22号が日本に接近あるいは上陸した。秋雨前線の活動が活発となって広い範囲で大雨となり、特に10月は北日本から西日本にかけて顕著な多雨・寡照となった。
このため、秋の降水量は全国的に多く、西日本と東日本太平洋側でかなり多かった。また、秋の日照時間は西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。
秋の気温は、太平洋高気圧の縁を回って南から暖かい空気が流れ込みやすかった沖縄・奄美でかなり高かった。一方、偏西風の南への蛇行に伴い10月中旬や11月中旬以降を中心に大陸から強い寒気が流れ込んだ北日本では低かった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
沖縄・奄美でかなり高かった。石垣島、与那国島(以上、沖縄県)など4地点で秋の平均気温の高い方から1位の値を更新し、宮古島(沖縄県)で1位タイの値を記録した。一方、北日本で低かった。東・西日本では平年並だった。
(2)降水量
東日本太平洋側と西日本でかなり多く、北日本と東日本日本海側、沖縄・奄美で多かった。大島(東京都)、油津(宮崎県)など4地点で秋の降水量の多い方から1位の値を更新した。
(3)日照時間
西日本でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。北・東日本では平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。