平成29年10月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成29年11月9日

概要

平成29年10月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       10月6日に福島県沖でM5.9の地震があり、最大震度5弱を観測しました。この地震により、軽傷1人の被害がありました。
       全国で震度3以上を観測した地震の回数は10回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は83回でした。


  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、9月23日頃から火山性地震が増加し、10月11日から17日にかけて、概ね連続的に火山灰を放出する噴火が発生しました。 5日に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表し、11日に噴火が開始し、今後噴火活動が活発化する可能性があったことから火口周辺警報 (噴火警戒レベル3、入山規制、警戒が必要な範囲は火口から概ね2km)を、また15日に火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が急増するなどさらに活発化の可能性があったことから、 火口周辺警報(同、火口から概ね3km)を発表しました。この噴火活動に伴って観測された傾斜変動は、16日以降は特段の変化はなく、また火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は減 少した状態が継続していることなどから、31日に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切り替え、警戒の必要な範囲を火口から概ね2kmに縮小しました。弾道を描いて 飛散する大きな噴石が火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があるため、火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
     桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
     口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
     西之島では、火口から概ね1.5kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     浅間山では、山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     諏訪之瀬島では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、9月5日に一時的な地震活動と傾斜変動がみられましたが、その後は地震は少ない状態で経過し、傾斜変動も停滞していることなどから、31日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。硫黄山火口内の活発な噴気域及び熱異常域とその周辺の概ね100mの範囲では、噴気孔からの高温の土砂や噴気、熱水等の規模の小さな噴出現象に十分注意してください。また、火山ガスにも注意が必要です。地元自治体等が行う立入規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでください。



    その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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